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🥚概要
スコッチエッグはゆで卵をソーセージミートで包み、衣(小麦粉→卵→パン粉)をつけて揚げた(または揚げ焼き/オーブン焼き)携帯スナックです。パブ、ピクニック、学校ランチでもおなじみです。日本でもなじみのある料理です。
📜背景
起源は上流階級の行楽・狩猟用携帯食というのが一般的ですが、ロンドンの老舗が18世紀の販売を主張する説、インドのナールギシ・コフタ系統の影響を指摘する説など諸説あります。
現在は庶民的スナックとして定着しています。庶民的スナックからガストロパブの前菜まで幅広く、またパブメニューの定番として階級を横断する存在です。くまも好きです。
作り方(基本の流れ)
🥚卵
- しっかり固ゆでなら 9–10分、半熟(ジャミー)にしたいなら 6–7分 → 冷水で急冷して殻をむく。
- ミート:豚ソーセージ肉に 塩・胡椒・ナツメグ/セージを混ぜ、卵1個あたり 60–80g を目安に薄く伸ばす。
- 成形:卵をミートでぴったり包む → 小麦粉 → 溶き卵 → パン粉(粗め推奨です。日本ならパン粉が相性◎)。
🍳加熱
- 揚げ:170–175℃で 5–6分(色づいたら取り出し、180℃オーブンで5–8分仕上げにすると中心まで均一)。
- 揚げ焼き:オーブンでも可。中心温70–75℃が目安。
- 供し方:温かいまま、または常温。マスタード、ブラウンソース、ピクルス、チャツネが定番。
べちゃ防止のコツ
- 卵の表面はしっかり拭いて乾かす/ミートは薄く均一に。
- 衣は二度づけにすると崩れにくい。
- 仕上げにオーブンで水分を飛ばすと衣が長持ち。
バリエーション
- “ガストロ”タイプ:黄身とろりの半熟仕様。
- ミニ:うずら卵でひと口サイズ。
- マンチェスター・エッグ:ピクルドエッグをブラックプディングで包む。
- スパイス系:クミン/コリアンダーを効かせたカレー風味。
- ベジ:ひよこ豆(ファラフェル風)やレンズ豆で卵を包む。
🫖紅茶との相性
スナック扱いなので、軽いアフタヌーンティーのセイボリー枠にも登場します。これにあわせる紅茶は脂っこさを抑えるものが良いです。たとえばレモン入りのストレート紅茶やウバ系の渋みある紅茶が合います。具体的には以下のようなものが考えられます。
- レモン入りセイロン(ディンブラ/キャンディ)
…揚げ油の重さを柑橘の酸とすっきりした渋みでカット。 - ウバ(Uva)〈良季〉ストレート
…メントール/ウィンターグリーン調の香が、肉の香りと衣の油っぽさをシャープに切る。 - アッサム/ケニア CTC のミルクティー
…濃いボディでマスタードやブラウンソースのコクに対抗。 - キームン(祁門)
…甘い煙香・カカオ様が豚肉の旨味に寄り添う。ソースなしの素朴仕立てに合う。
ドレッシングや添え物が酸多め(ピクルス/チャツネ)ならストレート、コク重視(マヨ/ブラウンソース)ならミルクティーが目安。
🧸くまの一言
スコッチエッグあれこれ
- “Scotch” は「スコットランド産」の意でなく、語源は「細かく刻む、割り目を入れる(to scotch)」だとする説もあります(諸説)。
- パブの前菜盛りでは、スコッチエッグを半割にしてピクルスとチャツネを添えるのが映えるといわれています。
「Uva/Uva系」という言い方の注意(用語メモ)
Uvaらしさというと、メントールもしくはウィンターグリーン様の香(主成分例:メチルサリチレート)が立つことを指すのが通例です。でも、実際には 「Uva全域・通年」の性質ではありません。以下の条件のものに限られるからです。
- 季節:一般に 7–9月ごろ(南西モンスーン期)の乾いた季節風が当たる短いクオリティーシーズンに強く出る。
- 畑差/向き:同じUvaでも風当たり/標高/斜面の向きで香りの出方が大きく変わる。
したがって 「Uva系」=「薄くメントールっぽいセイロン全般」ではなく、ごく限られた条件で現れる個性を指すのが本来です。だから表記のコツとしては、カップコメントに 「Uva character (seasonal)」と明記すべきでしょう。同時にシーズン外や別斜面のロットは 「明るい渋みのセイロン」 と別表現にすべきです。