本文へスキップ お問い合わせへスキップ
Tea World ロゴ Tea World net
  • お問い合わせ
  • 🏠ホーム
  • 🌱紅茶ガイド
    • 🐾紅茶の基本
    • 🍃紅茶の種類
    • 🏔️エリアティー
    • 📦ティーブランド
  • 🎨 紅茶と文化
    • 🏚️紅茶と生活文化
    • 🎭紅茶と表現
    • 🌏紅茶と世界
    • 🗺️紅茶と地政学
  • 📚紅茶の本棚
  • 🧸紅茶とくま
  • 🫖森のくまの紅茶教室
  • 🧪紅茶の発展的研究
  • 📓紅茶資料室
  • 📖紅茶用語辞典
  • 🐻紅茶ことば辞典
  • 🦕Tea Worldのナビゲーター
    • 🌏Tea World の歩き方
    • 💻Tea World 辞典ガイド
  1. ホーム
  2. 🎨紅茶と文化
  3. 🏚️紅茶と生活文化
  4. スペシャリティティー

スペシャリティティー

分類:
  • 🏚️紅茶と生活文化

スペシャリティティー (Speciality Tea)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この名称には国際的に共通した定義はありません。今回はこのスペシャリティティーという言葉を追いかけてみようと思います。


スペシャリティーティー

スペシャリティーティーという言葉を最初に使った人は誰だかわかりませんが、スペシャリティコーヒー(Speciality Coffee)という言葉を使った人はわかります。1974年に サンフランシスコにあるコーヒー商社Knutsen Coffee, LTD.のオーナーだったErna Knutsen(エルナ・クヌートソン/1921-2018)がアメリカの業界誌『Tea & Coffee Trade Journal』に寄稿した記事で初めて使われました。

Erna Knutsen msmagazineより
Erna Knutsen msmagazineより

彼女は1978年にフランス、モントリオールで開催された国際コーヒー会議(ASIC) で講演を行い、そこで「スペシャリティコーヒー」の概念を広く紹介しました。その概念はとてもシンプルで

『special geographic microclimates produce beans with unique flavor profiles』
(特別の気候・地理的条件が独特の香気を持つコーヒー豆を育てる)
というものでした。

彼女はスペシャリティコーヒーを特別に価値のあるものにするにはどうあるべきか、その定義を業界を捲き込む形で追求しました。その後、20年をかけてアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が出した定義は「産地、気象条件、栽培・生産処理技術、選別が適正であること」としました。ちなみにSCAAはヨーロッパスペシャルティコーヒー協会(SCAE)と2017年1月に統合してスペシャルティコーヒー協会(SCA)となり世界最大のコーヒー業界団体となりました。

ちなみにErna Knutsenさんの写真を検索すると笑っている写真がたくさん出てきます。そして、あったことがある方は口をそろえて彼女がよく笑っていたこと、一度会ったことがある人のことを本当によく憶えているし、あっていない間どうしていたかまで知っている、本当に明るくあたたかい人だったとコメントしています。さて、コーヒーの話もおもしろいのですが、とりあえずコーヒーはここまでです。


スペシャリティティー

スペシャリティティーはこのスペシャリティコーヒーに影響されてできたのはほぼ間違いないと思います。実際にこの言葉を日本語、英語で各々検索すると色々なサイトが色々な定義を主張しています。

共通するのは

・特定の茶園:シングルオリジンであること
・品種:品種は当然としてものによっては茶園内の一定区画内の茶の木まで完全に追跡可能であること。それが無理でも原産地が完全に追跡できること。
・製法:手摘み、手揉みなど職人技による製造であること(これには異論もあります)
・茶葉の栽培から製造工程まで適正な品質管理がされていること
・気候やテロワール(土壌の特性)が風味に表れていること
・風味に個性があること
・最近では持続可能な農業で行われていること
・旬であること

などがあげられます。また、これとは別で

・買い手(バイヤー)の希望に則して、茶園内の一定区画内の茶の木から生産された希少な茶葉

という条件をあげている場合もあります。ともかく、手間と時間がしっかりかかっている上に、茶葉も農作物ですから摘む時期が旬の一時期だけだったり、テロワールも風味に求められたりと作り手に情熱がなければとてもできない紅茶、ということになります。また、最近では「無農薬、有機農法」であることが前提で語られることも多いようです。


スペシャリティティーはどこで手に入るか?

これはとても難しい問題です。紅茶販売業者が自分の扱っている特別な紅茶を「スペシャリティティー」だと言って販売しているのはよく見かけます。そしてそれらの多くはたぶんおいしいのだと思います。それに価値を認められるならばそれが自分にとってのスペシャリティティーになるのだと思います。

もう少し客観的に考えると「生産者が見える紅茶」であることがひとつの基準になるように考えます。定義の所であげたように本来のスペシャリティティーは生産者の手間と時間がかかっているものです。なので、生産者がどのように紅茶を作っているかが追えることが大切なのだと思います。ですから、販売者に製造者について、茶園について、聞いてみるのもひとつの方法でしょう。販売者が生産者のことをしっかり語れるならばそれは客観的にもスペシャリティティーの可能性は高いです。

そう考えると日本の茶業界というのは比較的生産者が見える傾向があります。そう考えると国産の紅茶には、もちろん品質がよいのは大前提ですが、スペシャリティティーの可能性が高いことになります。またセイロンティーのように国を挙げて紅茶製造と販売の一切を管理している場合にはスペシャリティティーになる可能性が高いと言えると思います。逆に有名ティーブランドのものでも、自国用と輸出用の品質を変えているような所のものや、やたらブレンドをしている所にはスペシャリティティーは存在しないのではないでしょうか。


くま的結論

結論として、スペシャリティティーを求めるということは、すなわち、消費者である私たちが商品知識を持って、生産者と消費者がwin-winになるようにすること、つまりは「本当の意味で賢い消費者」になることなのだと思います。

みんなでスペシャリティティーを飲みましょう。

この分類を読み進める

🏚️紅茶と生活文化

前に読む

紅茶占い

次に読む

紅茶缶の再利用文化

同じ分類の記事

  • キリティーとチャイ
  • 紅茶と食文化の接点
  • 身体で読む国風文化 ジャムウ再発見
  • 体が知っている温かさ
  • 共にあったはずのふたつのお茶~日本茶と紅茶の戦後史~
森のくまのプロフィール画像

森のくま — 紅茶とことばを愛する「森のくま」です。
文化や制度の裏側から、ゆるく、深く、読み解いていきます。
このサイトはそんな「森のくまの探究ノート」です。

  • 森のくまのnote
  • 森のくまのBluesky
  • 森のくまのInstagram
  • Tea WorldのRSSフィード
はじめましての方へ

📮 お問い合わせ

お問い合わせ・ご意見・ご感想などは こちらからお気軽にどうぞ。

🛡️ 利用規約とライセンス / Terms of Use & License プライバシーポリシー アクセシビリティについて 📮 お問い合わせ