ISO 6079(即席茶:インスタントティーの定義)

contents

📘 正式名称

ISO 6079:1981 — Instant tea in solid form — Definition and basic requirements
(固形状即席茶 — 定義および基本要件)

📌 概要

ISO 6079は、インスタントティー(即席茶)の定義と品質に関する国際的な基準です。
主に粉末または顆粒状で供給される固形状の抽出茶製品に適用されます。

本規格は、ISO 3720(紅茶)やISO 11287(緑茶)と同様に、茶葉を原料とする製品の品質保証の基準線として位置づけられています。

📌 主な規定内容

  • 定義対象:固形状で水に溶かして飲用される即席茶
  • 外観要件:乾燥粉末/顆粒/フレーク等の形状が想定されている
  • 水分含量・可溶性成分の割合:品質を一定水準に保つための最低基準を定める
  • 異物の混入防止/安定性要件:衛生・保管に関する条件が記載されている
  • 香味成分に関する明確な官能基準は含まず、工業的品質が中心

🫖 紅茶業界との関係

  • 紅茶抽出物や「ティーバッグ用粉末」「即溶ティー(スティックタイプ)」の評価に活用可能
  • フレーバーティー、シュガーパウダー入り製品などの変種には本規格が直接は適用されない
  • ISO 3720やISO 11287と異なり、“茶葉そのもの”ではなく加工製品が対象

📍 備考

ISO 6079は1981年制定の比較的古い規格であり、現在は実際の製品多様化に対応しきれていない面もあります。
ただし、国際貿易において「インスタントティー」の定義線として依然参照されることがあります。

📚 参考リンク