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ティーポットって色々あって選ぶのも使うのも楽しいですよね。でも、ティーポットって素材も色々だし、形も色々だしでどれをどう選んだら良いのか、困りませんか?くまは困りました (^^;
そこで今回はティーポットについてまとめてみました。
1.ティーポットの形
縦長のティーポット
縦長のティーポットはコーヒーサーバー(デカンタ)と兼用にしている人をよく見かけます。コーヒーの場合はそんなに形にこだわる必要はないので、必要な容量 (最大で一度に何人分淹れるかで決まります)が入れば好きな形を好みで選べば良いです。ガラス製のコーヒーサーバー以外の、例えば陶器のコーヒーサーバーを選ぶ場合、縦長のものが多いようです。
そうすると「縦長のティーポットとコーヒーサーバーはどう違うの?」という話になります。実際縦長のものを使っている人だけに限れば、兼用にしてしまっている人も少なくありません。
結論から言えば、他のティーポットで紅茶を抽出した後に移しかえるのでしたら縦長のティーポットでも丸形のものでもまったく違いも問題もありません。ただし、縦長のティーポットで抽出となるとちょっと話が違ってきます。
と、いうのも紅茶の渋み成分は水より比重が重いので、下の方に沈みます。その為、お湯の中で動き回る茶葉とどんどん下に沈んでいく渋み成分との間に距離ができて、その間に抽出が進み、渋みが多くなる傾向があります。なので「紅茶はいつもミルクティー!」という方ならば縦長のティーポットで紅茶を淹れるのはありだと思いますが、渋みが苦手な方は避けるか、抽出し終わった後の紅茶のサーブ用にするのが良いと思います。

丸型のティーポット
丸形のティーポットは沈んだ渋みと茶葉の距離が近く、お湯が循環しやすいため均等で渋みが比較的抑えられた紅茶を淹れられます。また、ジャンピングが起こりやすいのも丸形なので、紅茶が美味く淹れられているかの目安もガラス製などの場合は確認しやすいです。もちろん、サーブ用としても問題ありません。

2.ティーポットの材質
ガラス
保温性が今一つという欠点がありますが、紅茶がどのくらい出ているかをめで確認できるのは大きいです。また、丸形の場合はジャンピングが起こっているところを眺めることができるので、楽しいです。表面がなめらかなのであっさりとした味わいになるという説もありますが、正直くまにはそこまでの差を磁器のものと比べたときに感じません。

磁器(白磁)
綺麗ですよね!いわゆるボーンチャイナで価格もピンキリです。でも良いボーンチャイナのティーポットは紅茶が好きな人なら一度は憧れたことがあるでしょうし、中にはこれの収拾癖にまでなってしまっていわゆる「ティーポット沼」にはまってしまう人もいる、恐ろしい素材です。かつては「ホワイトゴールド」と呼ばれて、ヨーロッパの王侯・貴族たちが自分の権勢を誇るようにプレゼントしあったとか、その作り方は門外不出だったとか言われたものでもあります。
それはさておき、機能性の話に戻しましょう。まず、ガラス製のポットより保温力は高いです。また軽くて上部で使い勝手が良いのも特徴です。ガラスより摩擦があるので、ガラスのポットで淹れたものと比べると味に深みが出る「らしい」ですが、くまにはよくわかりません。
ともかく繊細なデザインのものが多く、見ているだけでも飽きないのがこの磁器のティーポットです。

磁器のティーポット
陶器
日本茶の急須の良いものに多い素材です。保温性はおそらく一番でしょう。あと重いものが多いです。
もっともそれ以外は釉薬が内側に使われている場合は磁器のポットと大差ありません。釉薬が使われていないものは若干水分を吸収するので臭いやカビがつきやすいです。なので、陶器のものを選ぶときには、必ず内側に釉薬が使われているものを選ぶ必要があります。
シルバー
残念ながら、これはくまは使ったことが1度もないので調べたことを書いていきます。まず、熱伝導率が高いので、熱くなりやすいし、冷めやすいです。
一説によると「紅茶の風味、味をもっとも存分に引き出すのがこのシルバーのポットだ」とも言われています。たしかにヨーロッパの貴族等の屋敷にいる執事さんの重要な仕事の一つに、この銀食器の手入れと言うのがあり、その中には当然ティーポットも含まれていました。そして、どのタイプのティーポットもおそらく試したであろう貴族たちが、シルバーのポットに行き着いたというのはこの説をまことしやかにしているとも言えます。しかし、その反面、磁器の食器(ポットを含む)を贈りあう事はあったけれど、シルバーの食器を贈りあったという話はどの国に関しても聞かないので、結局は磁器の方が良かったという結果なのかもしれません。
シルバーの場合、その金属的性質からして黒ずみなどの手入れが面倒なのと、臭いがつきやすいというのは他の銀食器と同じでデメリットとしてあったと思います。と、言うわけなので、これは確認してみるしかありません。Amazonでもメルカリでも売っていますので、どなたかくまにシルバーのポットをプレゼントしてください。確認してレポートいたします。
3.ティーポットのオススメと選び方
ティーポットはできれば2種類
くまはティーポットを2種類用意しています。
1つは抽出用で、もう1つはサーブ用です。
抽出用には色や茶葉の動きなどが見やすいガラス製の丸いもので、サーブ用は保温性が高い磁器製 (ボーンチャイナ) のものを使っています。抽出用で紅茶を淹れたらティーストレーナー(茶漉)を使ってサーブ用のティーポットに移します。
ティーポット選びの諸注意
その他の注意点を箇条書きにします。
・フタに注目しましょう。フタが簡単に落ちてしまわないようなストッパーがついているかどうか(ついていても注ぐときは片手を添える感じで抑えないと見苦しいです)、と空気穴がついているか、を確認しましょう。
・把手が持ちやすいかは実際に手で持って、注ぐ様に傾けてみたり、そっと持ち上げたりして持ち心地が良いか、自分の手にフィットするか等を確認しましょう。
・茶漉が内蔵されていないかも注意点です。あった方が親切なようですが、実は邪魔です。洗うのも大変ですし、結局外して使うことになると思います。もしはずれないタイプなら最悪です。くまはご遠慮願います。
・あとは注ぎ口を観察してください。液だれしにくいかどうかも結構重要です。ただ、こればかりは実際に使ってみないとわからないので、そういう工夫の後が見られるかで判断するしかないのが現実だと思います。
1つだけ買うとしたら
初心者の方でまず、1つだけ買おうという場合もあると思います。その場合は
ガラス製の丸型一択
です。抽出用途サーブ用を兼ねられますし、紅茶を美味しく淹れるのを失敗しにくいですから。

ガラスのポット
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