C/O(Certificate of Origin)

contents

📝 C/Oの定義(Definition)

Certificate of Origin(C/O)は、輸出品の原産国を証明する書類であり、輸出国・生産国の商工会議所や税関などの公的機関によって発行されます。


📚 C/Oの説明・背景(Explanation / Background)

「C/O」は貿易における基礎的な通関書類の一つであり、

  • 輸入国での関税率の決定
  • 各種貿易制限(禁輸品の対象かどうかなど)の判断
  • 消費者や業者の信頼確保

など、様々な目的で使用されます。

C/Oには大きく分けて以下の2種類があります。

  1. 一般原産地証明書
     → 一般的な原産国の証明(非優遇)
  2. 特定原産地証明書
     → FTA/EPAなどの枠組みに基づき、関税優遇措置を受けるための証明(優遇C/O)

🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)

  • 日本では、日本商工会議所(JCCI)が多く発行しています。
  • 通常、インボイス、パッキングリスト、B/Lと共に提出されます。
  • フォーマットはWTOルールや各協定で定められています。

🔄 C/OとRCEP Certificate of Originとの違い

項目C/O(一般)RCEP Certificate of Origin
主な役割原産国を証明するRCEP協定に基づく原産性を証明し、関税優遇を得る
認定機関商工会議所・税関など税関等の指定機関(国により異なる)
関税優遇との関連原則なし(一般的な証明)優遇関税の適用に必須
証明要件原産地表示、原料原産地など協定に準拠した原産地規則(PSR)に適合
フォーマット国や商工会議所により異なるRCEP協定に定められた統一フォーマット
性質一般的な原産国の証明特定原産地証明書の一種

🌈 用語の使い方(英和例文)

  • This tea is exported with a Certificate of Origin issued by the Japan Chamber of Commerce.
     (この紅茶は日本商工会議所が発行した原産地証明書付きで輸出されています)
  • To qualify for tariff reduction under the RCEP agreement, an RCEP Certificate of Origin is required.
     (RCEP協定の関税削減を受けるには、RCEP特定原産地証明書が必要です)

🧸 くまの一言

「原産地証明書」というと一つの書類のように聞こえますが、実はその中に多くの制度的なバリエーションがあります。
特にFTA/EPAの普及により「どの協定に基づくか」によって効力がまったく違う点には要注意です。
ラベルの裏にある「国名」の向こうには、きちんとこうした書類があるのです📜


🔗リンク

echo '
タグ:
    ';