Codex HACCP(食品の衛生管理手法)

contents

Codex HACCPとは、国際的な食品衛生基準を定めるCodex Alimentarius委員会(FAO/WHO共同機関)によって採択された、食品の衛生管理手法に関するガイドラインです。

正式名称:General Principles of Food Hygiene – CXC 1-1969 (Annex: HACCP System and Guidelines for its Application)


🧪 概要と目的

Codex HACCPは、食品の製造・加工・保管・流通等において発生する危害要因(Hazards)を事前に分析し、そのリスクを科学的かつ予防的に管理する国際的手法を示したものです。

その目的は、食品の安全性を確保し、消費者の健康を守ることにあるります。


🧭 制度的位置づけ

項目説明
提出機関Codex Alimentarius Commission(FAO/WHO)
採択年1969年(その後AnnexにてHACCP体系を追加)
法的拘束力各国衙制度へ導入(直接の強制力はないが、WTO/SPS協定における基準となる)
国際的役割ISO 22000やFSSC 22000などの技術的基盤。多くの国の衛生法規のモデル

📚 構成と特徴

Codex HACCPでは、以下の内容が明示されています。

  • HACCPの7原則
  • HACCP導入の12手順
  • 食品衛生管理の基本概念(前提条件、衛生的設計)
  • 文書化と検証体制の確立

🔗 他制度との関係

制度Codex HACCPとの関係
HACCP(制度としてのHACCP)Codexの原則を導入し、各国制度化されたもの(日本は2021年に義務化)
ISO 22000Codex HACCPをベースにPDCAを融合した国際規格
FSSC 22000ISO 22000+PRP+独自要求項目。Codex HACCPを基礎とするが第三者認証制度
GFSICodexに準拠していることを承認条件に含む

✅まとめ

用語Codex HACCP(コーデックス ハサップ)
意味Codex委員会が策定した、食品衛生管理に関する国際的ガイドライン。HACCPの7原則と12手順を提示。
採択年1969年(AnnexによるHACCP導入はその後)
主な用途各国の食品衛生制度の基盤、ISO 22000などの元になる考え方
法的位置づけ法的拘束力はないが、WTO/SPS協定での国際根拠規格
関連項目HACCP、ISO 22000、FSSC 22000、食品衛生法、GFSI

🔗リンク

タグ: C Codex HACCP