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概要
Commercial Invoice(コマーシャルインボイス/CI)は、実際の売買に基づく請求明細です。売手・買手、商品名・数量・単価/金額、通貨、インコタームズ、支払条件、原産国などを明記し、通関の課税価格算定の基礎になります。PIが見積、CIが確定請求という位置づけです。
通関では、CI×PL×B/L の三点で数量・重量・容積・商品名が突合され、HSコードや課税価格が決まります。金融・会計面でも、CI金額=請求/支払/保険の基準です。L/C取引では、CIの記載が信用状条件と完全一致していないと買取できません。
紅茶との関連(CIに必要な粒度)
- 品名:茶種/等級・包装形態(例:Black Tea BOP in 25kg paper sacks)
- 数量・単価・金額(通貨)、原産国、仕向港
- Incoterms®(地名付き)、支払条件(T/T, L/C など)
- インボイス番号・日付、PO番号、ロット/インボイス番号(DJ- 等)
- 必要なら原産地声明文、署名(電子署名可)
実務のポイント
- PI→CIの写経で整合性を守る(表記ゆれ禁止)。
- 数量単位(kg/ctn)と換算をPLと一致させる。
- 原産地・原産地規則に関わる記載は原産地証明と整合。
- L/C取引では信用状文言を一字一句踏襲(スペル・改行まで留意)。
似て非なる書類
- Proforma Invoice:見積用。課税根拠・支払請求にならない。
- Packing List:数量・荷姿の明細(価格なし)。CIと対の関係。