🇮🇳ドアーズ(Dooars)・テライ(Terai)

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定義・概要

ドアーズ(Dooars)テライ(Terai) はインド北東部に位置する茶産地で、アッサムに次ぐ紅茶生産量を誇ります。両地域は隣接しており、まとめて「Dooars–Terai」と呼ばれることもあります。主に国内市場向けに消費されるため、海外での知名度は高くありませんが、ブレンド用原料として重要な役割を担っています。


ドアーズ・テライ ロゴマーク

概要

  • Dooars–Terai ロゴマークは、インド紅茶局(Tea Board of India)が認定する公式マークの一つです。
  • ダージリンの GI 保護ほど国際的に有名ではありませんが、産地の信頼性を示すシンボルとして用いられます。
  • 主にインド国内市場や一部輸出市場で「Dooars–Terai」産を明示する際に使用されます。

地理と気候

  • ドアーズ(Dooars):ヒマラヤ山麓、ブータン国境に広がる平野です。
  • テライ(Terai):ヒンディー語で「丘陵地帯」の意味です。ネパール南部からインド国境部にかけて広がる低地で、その東端が茶産地として発展しています。
  • 気候:高温多湿、モンスーン期に豪雨。肥沃な沖積土壌です。
  • 生産条件:年間を通じて収穫可能で、大量生産に適しています。

ドアーズ・テライの位置図

ドアーズとテライはインド北東部に位置し、ヒマラヤ山麓からネパール国境にかけて広がる茶産地です。 この地図はその位置関係を示しています。

ドアーズ・テライの地図。アッサムとダージリンに隣接するインド北東部の茶産地。
Dooars & Terai の位置図(インド北東部の茶産地)

茶葉の特徴

  • 品種:アッサム種(Camellia sinensis var. assamica)が主体です。
  • 製法:CTC製法が中心です。効率的な大量生産に向いています。
  • 風味:濃厚で渋みが強く、ボディ感があります。単体で飲むよりもミルクティーやブレンド向けです。

市場での位置づけ

  • インド国内向け:消費量の大半が国内市場で吸収されています。
  • 輸出市場:ドイツや東ヨーロッパで需要があります。
  • 役割:高級シングルオリジンというより、ブレンドの基盤を支える産地です。

🫖紅茶文脈での使い方

英文: Dooars and Terai are major tea-growing areas in India, second only to Assam in production volume.

和訳: ドアーズとテライは、アッサムに次ぐ生産量を誇るインドの主要茶産地です。

英文: Most Dooars and Terai teas are used for blends or domestic consumption in India.

和訳: ドアーズやテライの茶は、インド国内消費やブレンド用に多く用いられます。


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