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人物
パーヴェル・クズミチョフ(Pavel Kousmichoff, 1840s–?)は帝政期サンクトペテルブルクでKousmichoff商会(のちの Kusmi Tea)を立ち上げた茶商です。「ロシアンブレンド」 のイメージを国際市場へ広げ、革命後は拠点を西欧へ移してブランドを継続しました。
紅茶との関わり
帝政サンクト創業(1867)「皇帝の茶」
1867年創業。クスミは皇室に愛好されたと自社史が記しています。1917年の革命でパリに移転し、ロシアン・スタイルのブレンドを欧州で継承しました。
ブレンド史の象徴
代表作Bouquet of Flowers No.108は1880年、長女エリザベータ誕生を記念して創作された最古のレシピです。現在の公式FAQにも明記されています。
風味設計の系譜
No.108はアールグレイを基調に柑橘(ベルガモット/オレンジ/レモン/マンダリン)+イランイランを重ねる「香りのブーケ」です。ロシア系ブレンドの香料設計をわかりやすく示す事例です。
English Notes
Pavel Kousmichoff, founder of the tea house later known as Kusmi Tea, built a St. Petersburg brand that popularized “Russian-style” blends abroad. After the revolution, the company relocated to Western Europe and continued to develop signature aromatic blends.
🔗リンク
Kusmi Tea – Our Brand / History:公式史です。パリ移転も明記してあります。
Kusmi Tea – Our Brand(国際版):1907 ロンドン・クイーンヴィクトリア・ストリート支店についてです。公式に具体住所つきで記載してあります。
クスミティー:日本版です。
Bouquet of Flowers N°108:ブランド最古レシピについてです。
Kusmi Tea(Wikipedia):概要です。