防虫管理プログラム

概要

防虫管理プログラムは英語では Pest Control Program と呼ばれます。食品工場、倉庫、飲食店、医薬品製造施設などにおいて、害虫(昆虫、ダニ、時にげっ歯類を含む)の侵入・発生・繁殖を予防・抑制するために策定される体系的な管理計画です。単発的な駆除作業ではなく、年間を通じて予防・監視・改善を繰り返す継続的な仕組みを指します。


目的

  • 食品や製品の安全性・品質の確保
  • 法令・業界基準(食品衛生法、HACCP等)の遵守
  • 企業の衛生管理レベル向上とクレーム防止

主な構成要素

  1. モニタリング:粘着シート、ライトトラップ、捕獲カゴ等による定期調査と発生状況の把握。
  2. 侵入防止対策:建物の隙間封鎖、ドアや窓への防虫ネット・エアカーテン設置。
  3. 環境整備:原材料・廃棄物の適切保管、清掃による餌・水・繁殖場所の除去。
  4. 記録・分析:点検結果や発生傾向を記録し、次回対策に反映。
  5. 教育訓練:従業員への防虫・防鼠知識の普及と行動指導

防虫管理プログラム運用の流れ

  1. 年間計画の策定
  2. 定期点検・記録
  3. 発生傾向の分析
  4. 改善策の実施
  5. 次年度計画への反映

関連項目

HACCP(危害分析重要管理点)

総合防除(IPM)の推進について(農林水産省)

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