ロバート・フォーチュン(Robert Fortune)

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人物

ロバート・フォーチュン(1812–1880)は、19世紀に活躍したスコットランド出身のプラントハンターです。王立園芸協会(Royal Horticultural Society)に雇われ、アジア各地から植物を採集・導入しました。観賞植物の収集でも知られるが、特に紅茶史において重要な役割を果たしました。


茶の移植と「インド紅茶」の基盤

フォーチュンは清朝時代の中国に派遣され、福建や浙江の茶産地を探査しました。1848年にはチャノキ(Camellia sinensis)や製茶技術を密かに持ち出し、インドのダージリンやアッサムに導入しました。この活動は「茶のスパイ行為」とも評されますが、結果的にイギリスの対中依存を減らし、インドにおける紅茶栽培の基盤を築いたのです。


植物学・園芸への貢献

フォーチュンは茶だけでなく、ツバキやフクシア、クリサンセマム(キク)、ランなど多くの観賞植物をヨーロッパに紹介しました。彼の名前を冠した植物も存在していて、ヴィクトリア朝の園芸ブームに大きな影響を与えました。


評価

ロバート・フォーチュンは「茶を世界に広めた男」と呼ばれる一方、現代的な視点からは植民地主義的な「生物資源の略奪」として批判されることもあります。その活動は紅茶のグローバルな広がりと、帝国主義の矛盾の両方を象徴しています。


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