関税表(Tariff Schedule)

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定義・概要

関税表(Tariff Schedule) とは、各国が公表する関税率一覧で、HSコード(Harmonized System Code:国際統一品目分類)に基づいて品目ごとの税率が定められています。食品や工業製品などすべての輸出入品が対象となり、輸入時の課税額を算出する基準となります。


主な役割

  • HSコードに基づく分類:国際共通の6桁をベースに、国ごとに細分化(8桁・10桁)されます。
  • 関税率の確認:品目別に基本税率、協定税率(FTA・EPA・RCEPなど)、特恵税率(GSP)が記載されています。
  • 貿易交渉の土台:関税交渉や自由貿易協定の内容は関税表に反映されます。

実務でのポイント

  • 解釈の違い:同じ商品でも国ごとにHSコードの適用が異なる場合があります。
  • 加工度による違い:未発酵茶(緑茶)、半発酵茶(烏龍茶)、発酵茶(紅茶)でコードが分かれます。
  • 書類との整合性:インボイス・パッキングリスト・原産地証明書とコードを一致させることが必須です。
  • 定期改正:WCO(世界税関機構)のHS改正や各国の税率改正に注意が必要です。

紅茶との関わり

  • HSコード 0902:紅茶・緑茶の分類。
  • 国ごとの差異
    • 日本:紅茶(0902.30)で関税率は30%から段階的に引き下げ。
    • EU:発酵度・包装形態で細分化。
    • 米国:紅茶は関税ゼロだが、調製茶(加糖・香料入り)は課税対象。
  • FTA活用:RCEP・EPAの適用で税率が下がるケースあり。

🫖紅茶文脈での使い方

英文: The tariff schedule lists the duty rates for each HS code, including tea (HS0902).

和訳: 関税表には、紅茶(HS0902)を含む各HSコードの税率が記載されています。

英文: Tariff rates for tea can vary depending on the country and the level of processing.

和訳: 紅茶の関税率は、国や加工度によって異なることがあります。


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