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概要
ティーカクテル(Tea Cocktail)は、茶を主要材料として用いるカクテルのことです。熱い茶・冷茶・抽出濃度を設計し、アルコールの香り拡散と茶の渋味・旨味のバランスを取ります。
ベースは紅茶が一般的ですが、緑茶・ウーロン・白茶・抹茶・チャイなども活用されます。
茶のトップノートを立てたり、渋味を甘味・酸味・乳成分で調整して飲みやすくするものです。
基本設計
最少ルール
- 抽出:ベースの茶は通常の1.5〜2倍濃度で。アイスは急冷してクリアに。
- 温度:ホットは器を温める。アイスは氷を大きく、水っぽさを防ぐ。
- 甘味:粒糖よりシロップ(ガム/ハチミツ)を推奨。渋味を丸め、口当たりを整える。
- 酸味:レモン/柑橘の少量添加で香りが立ち、重さを軽減。
- 乳成分:ミルク/クリームは渋味(ポリフェノール)をカゼインで穏和。
- アルコール:茶香を拡散するが過剰で渋味が立つため控えめに(ティーカップ150–180mlに対し15–30ml目安)。
技法(ホット/コールド共通)
- ビルド:グラス内で順に注ぐ(家庭向き・失敗が少ない)。
- ステア:バースプーンでやさしく撹拌(香りを逃がしにくい)。
- シェイク:短時間・強めで素早く冷やし、すぐ濾す(濁り防止)。
- フロート:比重差で層を作る(視覚効果)。
- フランベ:香りを移す演出。耐熱器具・火気安全必須。※アルコールは完全には飛びません。
代表スタイル(ミニレシピ)
- ティー・ロワイヤル(ホット):濃い紅茶 120ml/角砂糖 1個/ブランデー 15–20ml(表面でフランベ→香りを移す)。
- ティー・トディ:濃い紅茶 120ml/ウイスキー or ラム 20ml/蜂蜜 1–2 tsp/レモン小片。
- ガンファイア:紅茶 120ml/ダークラム 20ml(英海軍伝承系、温かく)。
- スパイスド・チャイ・ラム:マサラチャイ 120ml/ダークラム 15–20ml(砂糖控えめ、仕上げにシナモン)。
- アールグレイ・ジン・フィズ:冷やしたアールグレイ 60ml/ジン 30ml/レモン 10ml/シロップ 10ml/ソーダ適量。
- 煎茶コリンズ:煎茶 60ml/ジン 30ml/柚子 or レモン 10ml/シロップ 10ml/ソーダ適量。
- 抹茶ハイボール:抹茶(少量を溶く)+ウイスキー 30ml/ソーダ 120ml(抹茶は微量で香りづけ)。
- ジョン・デイリー(アイス)※アルコール版アーノルド・パーマー:アイスティー 60ml/レモネード 60ml/ウォッカ 20ml。
モクテル(ノンアル版)の指針
- お茶をやや濃いめにし、柑橘+甘味+炭酸で立体感を作る。
- 例:ロワイヤル風モクテル(ホット)=濃い紅茶+角砂糖+レモンの皮。
- 例:アールグレイ・スカッシュ=冷やしたアールグレイ+レモン+シロップ+ソーダ。
安全・注意
- 年齢・体質:飲酒年齢・体調に留意。フランベしてもアルコールは残存します。くまは中学のころから飲んでいました。もう時効です(笑い でもマネしちゃだめです。
- 火気:耐熱グラス・耐火スペース・長柄ライターを使用。炎は青色で見えにくい場合あり。ナツメ球くらいの明るさの中で楽しむとよいです。
- アレルゲン:乳製品・蜂蜜・スパイスに配慮。
- 抽出渋味:渋くなったら甘味・乳成分で調整、または抽出時間を短縮しましょう。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文:Tea cocktails highlight aromatic top notes while balancing tannins with sugar or dairy.
和訳:ティーカクテルはトップノートを引き立て、糖や乳成分でタンニンの角を丸めます。
英文:Brew the base tea stronger than usual and chill quickly for clear iced drinks.
和訳:ベースの茶は通常より濃く淹れ、急冷して澄んだアイスにします。
英文:Flambé adds aroma but does not remove all alcohol, so handle with care.
和訳:フランベは香りを増しますがアルコールは完全には抜けないため、取り扱いに注意が必要です。