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定義
産地とブランドや小売の間で茶葉を売買・仲介する事業者のことです。産地情報・相場・品質動向を握り、サンプル提供・価格交渉・ロット手配を担います(ブローカー機能と重なる場合あり)。
主な業務
どんな仕事?
産地とブランドの「あいだ」に立って、良い茶葉を見極めてまとめ、安全・価格・供給を整えて流す人(会社)です。
何をしてくれている?
- 欠品を防ぐ:天候不順や為替が荒れても棚から消えにくいよう、産地・ロットを分散して手配。
- 品質をそろえる:サンプルをテイスティングして、ブランドに安定した風味のロットを提案。
- 安全を担保:規格書・残留農薬・各国基準・証明書類を確認して通関・流通OKな状態に。
- 価格を平準化:相場・輸送費・為替のブレを吸収して、手に取りやすい価格に落とし込む。
- 新しい出会いを作る:無名の農園や新産地の良ロットを見つけ、ブランド経由で店頭に載せる。
たとえて言えば、魚市場の仲卸、ワインのネゴシアンに近い役割です。目利き+調達+リスク管理で、食卓(=カップ)までの道を整える大事な裏方さんです。
紛れやすい隣接職能
- Buyer(バイヤー):ブランド側の購買担当(買う側の人)。
- Trader(トレーダー):産地⇄ブランドの取引主体(在庫を持つことも)。
- Broker(ブローカー):売り手と買い手を仲介して手数料を得る人(在庫は持たないことが多い)。
🫖紅茶文脈での使い方
💠例文
- We source through a tea merchant who consolidates lots from several estates.
(私たちは、複数のエステートのロットを取りまとめるティーマーチャント経由で調達している。) - The trader arranged samples ahead of the auction.
(そのトレーダーがオークションに先立ってサンプル手配を行った。)
🐻くまの用語チェック
- consolidate lots:ロットを取りまとめる(集約する)