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📎 概要
BRCGSは、かつて英国小売業協会(British Retail Consortium: BRC)が運用していた「BRC食品安全規格」を継承・発展させ、2019年に改称・再編された国際的な食品安全認証スキームです。
2000年代に国際的に広がり、「BRC規格」としてGFSIに承認されました。
2019年に組織をBRCGS(Brand Reputation through Compliance Global Standards)へ改称しました。なので現在では、「BRC」という名称での新規認証は存在せず、すべて「BRCGS」として統一されています。
運営団体はBRCGS(本部:英国ロンドン、食品・包装・流通・消費財などを対象)です。
🧾 歴史的背景
「BRC」は1998年に英国の大手小売業者によって開発された食品安全基準として始まり、GFSIの初期承認スキームのひとつとなりました。
2019年、グローバル展開の強化を目的に、全スキームがBRCGS(Brand Reputation through Compliance Global Standards)として再編されました。
現在はGFSI(世界食品安全イニシアティブ)に承認され、食品業界で最も普及している認証の一つとなっています。また、運用・認証書・審査制度はすべて「BRCGS」名義となっています。
📌実務上の注意点
- 古い書類や業界人の口頭表現では「BRC」と言われることもあります。
- しかし、現在の認証書・審査・制度はすべて「BRCGS」として発行・管理されています。
- 規格一覧・公式文書上では「BRCGS」で統一すべきです。
📚 主な規格スキーム(モジュール)
BRCGSには、以下のように業種別の独立した標準(Global Standards)が存在しています。
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🧪 BRCGSの特徴
- GFSI(Global Food Safety Initiative)に承認済。
- HACCP原則、GMP、トレーサビリティ、文書管理、経営者責任などを包括している。
- 年1回の第三者監査(スコア付与あり)。
- 不適合レベルに応じてAA〜D、非認証まで格付けがある。
- 欧州・アジア圏のOEM生産や小売納入に強い影響力を持つ。
🍃 紅茶との関係
- 欧州系ティーブランドのOEM製造では、BRCGS Food Safetyの取得が要求されることが多い
- 包装工程(袋詰・缶詰・外装)で「Packaging Materials」認証が関連
- 原材料を扱う仲介業者(輸出入事業者)は「Agents and Brokers」対象
たとえば
- 英国向けブレンド紅茶のOEM製造では「BRCGS Food + Packaging」の両認証が求められる場合がある。
- ロットごとのリスク分析(HACCP)と、工場衛生管理、記録保持体制が審査対象になる。
✅まとめ
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