Codex CAC/GL 23(栄養および健康強調表示の使用指針)

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定義

Codex が定めた「食品の栄養表示・健康表示(claims)」に関する国際的な指針です。
栄養成分表示(nutrition claims)や健康強調表示(health claims)を用いる際の分類・条件・制約を規定しています。表示規範(CXS 1-1985)を補完する役割を果たしています。


表示の3分類(GL23の骨格)

1.栄養強調表示(Nutrition claims)

栄養素の含有量や比較に関する表示。

例:「低カロリー”、“高ビタミンC」、「砂糖不使用」。

2.機能性表示(Nutrient function claims)

栄養素の生理的役割を説明。

例:「カルシウムは骨の形成に必要です」。

3.健康強調表示(Health claims)

栄養素や食品と疾患リスク低減の関係を述べるもの。

例:「十分なカルシウム摂取は骨粗鬆症リスクを減らす」。


実務ポイント(紅茶文脈で)

1.紅茶そのもの

「低カロリー」「砂糖不使用」などの表示は 加工飲料(RTDティー)で問題になりやすい。

茶ポリフェノールやカフェインの機能性強調は各国規制で厳しく審査され、CodexのGL23は「科学的根拠と正確性」を強調しています。

2.栄養機能食品化

ビタミンやミネラルを添加したフレーバードティーに「栄養機能表示」を付ける場合、GL23に則り 根拠+表示条件を満たす必要があります。

3.健康強調表示

「紅茶ポリフェノールは心疾患リスク低減に寄与」などは、Codex的には科学的証拠と政府承認を経た場合にのみ認められます。安易な使用は国際的に問題視されます。


他規格との関係

CXS 1-1985(表示規範):全般的な食品ラベル規則。GL23は「claims」に特化して補強。

CXS 107-1981(食品表示一般規格):重複する部分があり、表示系Codex群と合わせて解釈。

国別制度:各国(例:日本の保健機能食品制度、EUのHealth Claims Regulation)に落とし込まれる。


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