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Codex CXS 107-1981(食品表示の一般規格)。旧称:Codex STAN 107-1981 とも表記されます。
目的
消費者が購入・摂取する食品に関して、正確かつ必要な情報を提供し、選択の自由と健康保護を保証するための国際的表示ルールを定めることを目的としています。
起源・背景
1981年にCodex委員会で採択。各国の食品表示制度に大きな差があり、虚偽表示・誤認表示・不十分な情報提示による健康被害が国際問題として注目されていました。特に栄養成分・原産地・添加物・香料の表示に関する基準の不統一が、貿易摩擦や消費者保護の妨げとなっていたのでその解消を目的として採択されました。
主な内容構成
- 一般必須表示事項(名称、成分、内容量、原産国、製造業者名など)
- 栄養表示(エネルギー、脂質、ナトリウム等)と任意表示の区別
- 添加物・香料・保存料の表示ルール(分類名やINS番号併記など)
- 「天然」「無添加」「オーガニック」等の表示ガイドライン
- アレルゲン表示・誤認防止措置の整備
運用上の意義
消費者の知る権利と健康被害回避の制度的支柱
各国の食品表示制度の“最低基準”として参照され、EU、米国、日本などの法制に影響を与えた
製品輸出における表示トラブル(通関拒否・自主回収等)回避の重要ガイドライン
備考
Codex CXS 107-1981は、加工食品・農産物・飲料・嗜好品を問わず、あらゆる食品カテゴリに適用される包括的な表示規格で、各専門規格(添加物、香料、蜂蜜など)と有機的に連携しています。