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本規格は、Codex Alimentariusの一部として制定された個別標準です。食品添加物の一般規格です。
目的
加工食品に使用される添加物の種類・使用基準・最大許容量などを定め、消費者の健康保護と国際取引の円滑化を図ることを目的としています。
起源・背景
食品添加物の国際的な定義と使用基準の不統一を解消するため、Codexの中で最も初期に制定された規格の一つです。制定年は1981年。食品添加物の多様化・工業的応用が進む中、健康リスクを最小限に抑えつつ、使用の正当性を確保する目的で策定されました。
主な内容構成
- 添加物の分類(酸化防止剤、保存料、着色料、甘味料、香料等)
- INS番号(国際番号体系)による識別
- 各添加物の使用対象食品と最大許容使用量(mg/kg)
- 使用上の注意(GMP=適正製造基準を遵守すること、など)
運用上の意義
- WTO加盟国間の取引における「許容される基準値」の参照。
- 各国の食品衛生法(例:日本の食品添加物公定書、米国FDA GRAS)との整合化の起点。
- 消費者団体・NGOからの懸念に対応するための科学的根拠資料としても使用。
備考
この規格には、後年「Annex(香料に関する付属規定)」や「Rev.(改訂版)」などの派生的更新が加えられており、実務ではそれらをあわせて参照することが推奨されます。
関連項目
Codex Alimentarius
Codex CXS 12-1981 Annex(香料規定)
Codex CXS 12-1981 Rev.:改訂版(主に成分リストの更新)