EU食品安全指令 EC 852/2004

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🏷️ EC Regulation 852/2004【EU食品衛生・安全指令(一般食品衛生規則)】

分類:🇪🇺 地域制度/EU食品法/衛生管理基準
正式名称:Regulation (EC) No 852/2004 on the Hygiene of Foodstuffs
制定機関:欧州議会および欧州理事会(European Parliament and Council)
発効日:2006年1月1日(2004年4月発令)

📘 概要

EU規則 EC 852/2004 は、食品の一次生産から最終製品に至るまでの全工程において、衛生管理を義務づける欧州の基本法です。
この規則は Codex CXG 90-2017(GMP指針)や HACCPの概念を統合し、EU域内に流通するすべての食品に適用されます。

🔎 特徴

EU圏で流通する紅茶・ハーブティー・調製飲料もこの規則の対象となり、HACCPやGHP(Good Hygiene Practices)の実施証明が求められます。

🧪 主な要件と構成要素

EU食品安全指令主な要件と構成要素
EU食品安全指令主な要件と構成要素

📎 CodexやISOとの接続

  • Codex CXG 90-2017
    GMPの基本方針を共有(Codexが国際モデル)
  • Codex CXS 1-1985
    表示規範と部分的に整合(成分・ロット表示など)
  • ISO 22000
    食品安全マネジメントの上位規格として連携

🫖 紅茶輸出入とEC 852/2004

  • ティーバッグ製造・フレーバーティー・デカフェ加工などの製品は、EU域外からの輸入時にこの規則の適合確認が行われる。
  • 多くの国際茶ブランド(例:Twinings, Kusmi Tea等)は、自社工場でこの規則に準拠した生産体制を持つ。
  • 天然香料使用製品において、香料製造工程の衛生証明を求められるケースもある。

✍️ 注記

  • この規則はCodex CXG 90-2017をEU法体系に落とし込んだ代表例です。
  • 特に、紅茶の“調製・包装”が食品衛生法の対象となる欧州的感覚を理解するうえで不可欠です。
  • また、「自然派」や「オーガニック」を掲げる紅茶ブランドがEU展開を目指す際の最初の壁ともなります。