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🏷️ EU No 2021/2117(ワイン等の表示制度改正規則)
📘 概要
EU No 2021/2117は、ワイン・スピリッツなど酒類の表示制度を近代化・強化する目的で制定された規則です。
2021年12月発効、2023年12月よりEU域内で販売されるワインに対し、原材料・栄養成分表示を義務化するなど、消費者情報の透明性を向上させています。
🧾 主な改正ポイント
内容 | 説明 | 紅茶関連の示唆 |
🍷 ワインの原材料・栄養表示義務化 | ボトルやラベルに「QRコード」等で成分表示が必要 | ティーベースカクテルやアルコールフレーバードティーで参考に |
💻 デジタルラベル表示の許容 | QRコード等で詳細情報を提供可(紙ラベルには不要) | 紅茶製品へのデジタル表示導入の先例 |
🌱 オーガニック表示ルール整備 | EU Organic Regulationとの整合が求められる | 有機紅茶表示制度の整備に連動可能 |
🫖 紅茶への関連性(間接的影響)
- フレーバードワインと香料規制の接点
→ ワインに使用される天然香料・合成香料の表示ルールが強化され、紅茶用香料表示にも波及的な考慮が必要になります。 - 紅茶ベースの酒類(例:紅茶リキュール、ノンアル製品)
→ この規則はワイン系に特化していますが、表示義務強化の方向性は、他のカテゴリーにも広がる可能性があり、業界全体の動向把握に有用です。 - デジタル表示の合法化
→ EUではQRコード等を通じた成分表示が許可されており、表示スペースの制約がある茶パッケージへの応用が期待されます。
📎 併読推奨
- EU No 1169/2011(FIC規則):食品情報提供の基本規則
- EC 1334/2008(香料規則):香料の分類・表示
- EU Organic Regulation(EU 2018/848 + 2021/1165):有機表示との整合性
- Codex CXS 1-1985(食品表示規範):国際表示規格との比較
- Codex CXS 12-1981 Annex(食品添加物規格附属書:香料の使用指針):香料使用に関するCodexのガイドライン