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定義
複数の荒茶・仕上げ茶(産地・品種・摘採時期・等級の異なるロット)を狙いの味・香り・水色(抽出色)に設計して混合する工程のことです。最終品質の「安定化」と「設計自由度」を担います。
背景・しくみ
当たり前の話ですが茶は農作物なので、年・畑・製造条件でブレが出ます。合組で不足成分を補完し、通年で同じ味を再現する必要があります。そこで合組で不足成分を補完し、通年で同じ味を再現します。
ターゲットを「骨格(渋み・ボディ)・旨味(アミノ酸)・香気」に分けて、主茶(ベース)+副茶(補正)+香り茶(個性付与)の役割で配合します。
火入れ(最終加熱)との前後関係は流派があります。
- 先に火入れ→香りを見極めてブレンド
- 先に合組→ブレンド全体をまとめて最終火入れ
実務ポイント
シングルオリジン(単一畑)では個性が際立つ反面、ロット差が出やすいです。それに対して、合組は均質・大量供給に向いています。
配合を変えるだけで季節変動や仕入れ事情に対応できるので、再現性・コスト管理に強いです。
やりすぎるとフラットで面白みに欠けるものになってしまいます。設計意図の明示がブランド価値といえるでしょう。
テイスティング
同銘柄の年またぎで大きな差が出ない=合組が効いている証拠。
抽出温度を振ると(低温=旨味、高温=香り)設計の意図が見えやすいです。