ハイティー(High Tea)

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概要

夕食を兼ねたティータイムを指します。終業後に温かい主菜(肉料理・魚料理)やパン、チーズなどを紅茶と一緒にしっかり食べるスタイルで、アフタヌーンティーの軽食中心とは性格が異なります。名称の「High」は、諸説ありますが低いテーブル(ローテーブル)で供されるアフタヌーンティーに対し、ダイニングの高いテーブルで食事として供される点を指すと説明されることが多いです。


歴史的背景

19世紀後半のスコットランドや北イングランドの労働者階級の家庭で生まれ、仕事終わりの夕食として定着しました。軽い菓子やサンドイッチを少量ずつ楽しむ上流婦人の社交(アフタヌーンティー)に対し、ハイティーは家庭的で実用的な「夕食+紅茶」として広がりました(歴史的には meat tea と呼ばれることもあります)。


現代において

イギリス本国では、ハイティーは今も夕食寄りの食事スタイルとして理解されています。一方で、海外やホテルのプロモーションでは、豪華なアフタヌーンティーを「ハイティー」と呼ぶ誤用が見られます。ですので「食事を主体とする夕方のティータイム」として区別しておくと誤解を避けられます。


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One of the Family by Frederick George Cotman1880
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