IFRA Code of Practice
contents
📘 概要
IFRA Code of Practiceは、国際香粧品香料協会(IFRA:International Fragrance Association)が策定する自主規制文書です。
このコードは、世界の香料業界における安全な香料の使用基準を定め、化粧品、洗剤、清涼飲料など多用途製品に適用されます。
🧾 主な内容と特徴
- 香料原料の使用ガイドライン(推奨濃度、用途別制限など)
 - 禁止・制限対象のリスト(例:アレルゲン香料、発がん性懸念成分)
 - 使用量制限のカテゴリー分け(例:飲料/リンスオフ製品/肌に残る製品など)
 - 天然香料の中に含まれる微量成分も規制対象に含む
 
🫖 紅茶や清涼飲料との関係
- 清涼飲料(紅茶系含む)で使用される天然香料(例:ベルガモット精油、ラベンダー抽出物)にも適用されます。
 - 法的拘束力はないが、多国籍企業や認証基準(ISO 9235/FSSC 22000)でIFRA Codeに準拠するケースが多いです。
 - 日本・EU・アメリカでも参考文書として重視されています。
 
🗺️ JECFA・Codexとの違い
| 項目 | IFRA | JECFA/Codex | 
|---|---|---|
| 性質 | 自主規制(業界内基準) | 公的評価と基準 | 
| 評価機関 | IFRA本部(ジュネーヴ) | FAO/WHO合同委員会(JECFA) | 
| 適用範囲 | 化粧品・家庭用品・清涼飲料など | 食品用途のみ | 
| 規制対象 | 原料リストと用途別濃度 | 毒性評価・ADI設定 | 
📍 備考
IFRAは現在100か国以上の香料会社が加盟しており、世界で最も広範に参照される香料使用ガイドラインです。
特に飲料系の天然香料(柑橘、バニラ、花香系)の安全使用量を検討する際に、IFRA Codeの参照は事実上の業界標準となっています。