🇷🇺ロシアンティー
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概要
名称
ロシアンティー(Russian tea)。Ручной чай / Chai po-russki(参考:ロシア語原表記)。
注記:「ルシアンティー」という表記も日本の関西地方などの一部で用いられていますが、語源的にはRussian teaに基づき「ロシアンティー」が標準的です。「ルシアンティー」は店名や演出表現として登場する揺れ形と考えるのが自然です。誤表記とまでは言えませんが、造語的または趣味的変形に近いと言えます。
定義
ロシアンティーはサモワールで供される濃い紅茶を熱湯で割り、レモン、砂糖、果実ジャムなどが添えられていて、それらを 「口に含んで」 味わう、ロシア独特の飲用様式のことです。日本ではアレンジドリンクとしても親しまれています。
ちなみにジャムを紅茶に入れて飲むのは本来の飲み方ではなく、低層階級の人たちの飲み方とみなされます。

ウォッカ入りジャム
紅茶に添えられるジャムが、ジャムだけではなくウォッカと混ぜられているものが添えられるという場合もあります。これはオーソドックスなロシアンティーのバリエーションと言えるものです。これについては以下のようなことが言えます。
1.一部の地方(特にシベリア・極寒地帯)での民間的飲法
ジャムや蜂蜜にウォッカを少量垂らして温かい紅茶と一緒に飲む場合があります。これは体を温める目的で、寒冷地の家庭的工夫です。もっとも、これは「ロシアンティー」というよりロシア式家庭飲法の一種。
2.喫茶・バーでの演出的バリエーション
日本や西欧のカフェで、「ロシアンティー風」カクテルとして再解釈されたものです。
紅茶+リキュール+ジャムなどで構成されますが、伝統的なものではありません。
3.旧帝政時代の上流嗜好 or 現代の「強い味付け」のアレンジ
ごく一部で、ジャムに香りづけや保存性のためウォッカを使う例があり、それが混同されているケースです。
※さらに詳細は『ロシアにおける「茶」と「酒」の文化的役割』を参照してください。