サロン・デ・テ
contents
概要
サロン・デ・テ(Salon de Thé )とは、フランスの「お茶と菓子」のための喫茶空間のことです。ケーキやパティスリーとともに紅茶(時にコーヒー)を供し、19世紀後半~20世紀初頭に都市部で普及しました。女性の社交空間としての側面でも語られます。
史実の手がかり
パリでは現在も営業している営業しているラ・デュ・レ(Ladurée/1862創業)がサロン・ド・テ形態の確立で知られています(ル・マドレーヌ界隈、のち妻ジャンヌ・スシャールの発想でティーサロン化)。日本を含め世界各地に店舗を持っています(2024年時点で約129拠点)。
ラ・デュ・レは「マカロン発祥の店」でもあります。
提供スタイル
紅茶+菓子(タルト/エクレール/マカロン等)、軽食(サンドイッチ/サラダ)を出す店もあります。カフェやブラッスリーより甘味寄り・午後向きの印象です。
文化的位置づけ
文学的サロンの伝統ともゆるやかに接続し、上質で落ち着いた社交の場として定着しました。店ごとに紅茶の品揃えとパティスリー監修で個性化が進んでいます。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文: We met at a quiet salon de thé near La Madeleine for tea and pastries.
和訳: マドレーヌ近くのサロン・ド・テで紅茶とパティスリーを楽しみました。
英文: Paris popularised the salon de thé model—Ladurée is often cited as a pioneer.
和訳: パリはサロン・ド・テの形を広め、ラ・デュ・レは草分けとしてよく挙げられます。