サヴォリー

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定義

サヴォリー(Savory)とは、紅茶、とくにアフタヌーンティーにおいて提供される甘くない料理・軽食の総称です。

サンドイッチを含む、塩味・旨味を中心とした料理群を指し、甘味(スイーツ)と明確に区別されます。


紅茶文化におけるサヴォリーの役割

サヴォリーは、紅茶の席において次のような役割を担います。

  • 空腹を和らげる
  • 紅茶の渋味・香りを受け止める
  • 甘味へ移行するための土台を作る

つまりサヴォリーは、紅茶と甘味をつなぐ「緩衝帯」です。これがあることで、甘い菓子が重くなりすぎず、紅茶も飲み続けることができるのです。


サヴォリーに含まれる代表例

紅茶文化で「サヴォリー」と呼ばれるものには、次のような例があります。

  • サンドイッチ
  • キッシュ
  • タルトレット(塩味)
  • チーズを用いた軽食
  • 小さなパイ類

共通点は、

  • 一口〜数口で食べられる
  • 香りや脂肪分が控えめ
  • 紅茶の香味を邪魔しない

という点です。


サンドイッチとの関係

サンドイッチは、サヴォリーの中でも最も基本的で象徴的な存在です。そのため、

サヴォリー:上位概念
サンドイッチ:代表的な下位項目

という関係になります。


甘味との明確な切り分け

紅茶文化では、

  • サヴォリー(甘くない)
  • スイーツ(甘い)

を明確に分けて考えます。これは好みの問題ではなく、味覚疲労を避け、紅茶を最後まで楽しむための設計なのです。


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