スペシャリティーティー
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概要
スペシャリティーティー(speciality/specialty tea)には、国際的に共通した定義はありません。スペシャリティーティーはスペシャリティーコーヒー(Speciality Coffee)に影響されてできた言葉です。一般には品質・個性・生産背景を重視した茶を指す用語という理解で正しいです。
色々な定義
スペシャリティーティーには色々な定義がありますが、共通項として以下があげられることが多いです。
・シングルオリジンであること(茶園・区画・ロットが明確)
・完全なトレーサビリティ(栽培~加工~出荷)
・茶葉の栽培から製造工程まで適正な品質管理がされていること(丁寧な摘採・選別・欠点管理)
・風味の個性(品種・テロワール・製法由来の特徴)
・最近では持続可能な農業で行われていること(環境・労働の配慮)
・旬であること(フレッシュな時期を尊ぶ流通)
ただこれらについても違う意見の人もいます。公的規格や世界共通スコアがあるわけではないですし、主張・基準は団体や事業者で差があるからです。また「高級茶=自動的にスペシャリティー」でもありません。
実務
ラベルには産地・茶園・品種・収穫時期・ロットなどの情報をできるだけ明記し、カッピングノートを併記すると伝わりやすいです。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文: We define our speciality teas as single-origin lots with full farm traceability and distinct flavour profiles.
和訳: 当店ではシングルオリジンで完全トレーサブル、かつ明確な風味個性を持つ茶をスペシャリティーと定義しています。
英文: There is no single global standard for ‘speciality tea’, so we publish our criteria and cupping notes.
和訳: 統一基準がないため、当店の選定基準とカッピングノートを公開しています。
🔗リンク
スペシャリティティー:紅茶と文化