ストレート

通常、日本語や英語(特に日本の紅茶愛好家や商品説明の文脈)で「ストレートティー(straight tea)」と言うと、「ミルクやレモン、砂糖などを加えていない、茶葉そのままを抽出して飲む」という意味です。つまり

  • ストレートティー = 無添加の紅茶(そのまま飲む)
  • ブレンドかどうかとは無関係です

たとえば:

  • ダージリンのブレンドでもストレートで飲めば「ストレートティー」
  • 単一農園のアッサムでも、ミルクを加えれば「ミルクティー」

混同しやすい言葉との整理

ストレートと混同しやすい言葉
ストレートと混同しやすい言葉

ただし、この「ストレート」という言い方は日本独自の言い方で外国人には通用しません。英語で言う場合は”black tea without milk / sugar”や”plain tea”です。

🗾 なぜ日本で「ストレート」と呼ぶのか?

これは「コーヒーにおける“ストレートコーヒー”(ブレンドしていない単一産地の豆)」の言葉の影響と、戦後の外来語ブームの中でのローカライズが背景にあると考えられています。

紅茶文化が輸入された際、日本では

  • ミルクティー
  • レモンティー
  • ストレートティー

の三分類が一般化し、「ストレート=何も加えていない紅茶」という言葉が定着しました。

🌏 海外ではどう言う?

英語圏では「ストレートティー(straight tea)」という言い方はほとんどしません。代わりに、以下のように表現します:

  • “plain tea”(何も加えていない紅茶)
  • “black tea without milk/sugar”
  • “just tea, please”(注文時)
  • “unsweetened tea”(アメリカなど甘いアイスティーが主流の地域で)

つまり、「何も入れない紅茶」を示す言い方はありますが、「ストレート」という単語は基本的に使いません。

✅ 一般的な英語表現:「Black Tea」

  • 英語圏では「black tea」というだけで、
     → “ミルクや砂糖など何も加えていない紅茶” を指すことが多いです。 例: Would you like some black tea?
    → (=ミルクや砂糖を入れない紅茶でよいですか?)

⚠️ ただし、文脈によって補足が必要なことも

たとえばミルクティー文化がある英国などでは:

  • “Black tea” と言っても「ミルクを入れない紅茶ですよ」と明示しないと通じないこともあります。
  • なので注文時などでは
    • Black tea, no milk, no sugar, please.(確実)
    • Just tea, without anything added.(曖昧さを避けたい場合)