ティーウィズミルク(Tea with milk)

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概要

ティーウィズミルク(Tea with milk)は紅茶に牛乳(ミルク)を加えて飲むスタイルのことです。日本では「ミルクティー」といったほうがわかりやすいです。イギリスでは最も一般的で、文脈次第では単に “tea” と言えば ミルク入りを指すこともあります。砂糖の有無は好みですが、強めに淹れたブレンド(例:English Breakfast)× ミルクが基本形です。


歴史的背景

歴史的には繊細な磁器カップを熱から守るために先にミルクを入れた(milk-in-first = MIF)という習俗、色味で濃さを見極めたいので後からミルク(milk-in-last = MIL)という実務派、という「ミルクを入れる順」論争がイギリスではよく語られます。化学的には、ミルク中のカゼインが紅茶の渋み成分(ポリフェノール)と結びつき、口当たりをまろやかにするのがミルクティーの要点です。特に硬水×アッサム系など渋みが立ちやすい条件で効果が分かりやすいです。日本の場合はほとんどのエリアで水道水が軟水なのでミルクを紅茶に入れるかどうかは単純な好みの問題となっています。


実用面

実用面では、沸点近くでしっかり抽出→少量の冷たいミルクを加えるのが定番です。ミルクはフレッシュ(全乳〜セミスキム)が主流で、クリームは基本使いません。蒸発乳・練乳を用いる地域流儀もありますが(例:香港ミルクティー)、それらは別系統の飲み物として扱うと理解しやすいです。近年はオーツ/アーモンド等のプラントミルクも選択肢になっていて、風味や分離耐性が銘柄で異なる点に留意する必要があります。

日本では超高温殺菌が市場に出回っている牛乳の95%を占めているので、本来の牛乳にはないネバネバとした粘着き感や吸入には本来ない硫化イオウができてしまい、腐った卵のような匂いが作られてそれが「臭い」のであまり紅茶にはあいません。


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