BRODIES

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BRODIESの歴史

茶葉の商人であったWilliam Brodies(ウィリアム・ブローディーズ)によって、1867年にScotland(スコットランド)の首都、Edinburgh(エディンバラ)で創業されたのが老舗のTea Brand(ティーブランド)のBRODIESです。tartan(タータン/タータンチェックは日本での呼び名)の缶が特徴的です。

William Brodies

1892年、紅茶職人Robert Drysdale(ロバート・ドライスデール)が朝食用の濃い味と高カフェインのブレンドのニーズに気がつき、Assam(アッサム)をベースとしたブレンドを作りました。

そのブレンドをバルモラル城(イギリス王室の離宮として、王室一家が毎年夏の避暑地に使用している城)に滞在していたQueen Victoria(ヴィクトリア女王)が知り、大層気に入られました。そして女王がLondon(ロンドン)に戻る際、このブレンドを大漁に持ち帰りました。女王が持ち帰ったこのブレンドはイギリスでEnglish Breakfast Tea(イングリッシュブレックファーストティー)と呼ばれるようになりました。

1928年にはFamous Edinburgh(フェイマスエジンバラ)というブレンドが完成し、これは現在に至るまで続いているBRODIESのロングセラーブレンドになっています。

1950年代になってBRODIESはティーバッグの製品を製造し始めます。

1979年にBRODIESはイギリスの茶業界を促進する独立した非営利団体であるUnited Kingdom Tea Council(UK紅茶評議会)のメンバーとなりました。

2007年、BrodiesはMassimo Zanetti Beverage Group(マッシモ・ザネッティ・ビバレッジ・グループ)に加わりました。Brodies Teasは現在、グループを通じて40か国以上で販売されています。

日本とBRODIES

イギリス製やフランス製の紅茶を日本で淹れても「イギリスやフランスで飲んだ時と同じ味がしない」とよく言われます。もちろん「同じ味でない」ということと「おいしくない」はイコールではありません。ただ「違う」のは間違いありません。

そこには、水の問題があるのです。地域によって程度は異なりますが、イギリス(England)の水道水もフランスの水道水も硬水で、日本の水道水は軟水です。イギリスやフランスのTea Brandが硬水を想定して作っているのは事実です。

ところが、Scotlandは日本と同じ軟水なのです。だからScotlandで飲むのに適した紅茶は、当然、日本で飲むのにも適している、ということになります。ですからBRODIESの紅茶は日本向きといえるのです。

水の硬度と紅茶については『 紅茶と水』をぜひ読んでみてください。

リーフティーの缶の蓋

BRODIESの缶の蓋には

“Drink a cup of tea and forget the cares of the world” – T’ien Yiheng

とあります。これは

「紅茶を頂いて、世の中の心配事など忘れてしまいましょう」

という意味です。素敵ですね

くま家にあるBRODIES

ROYAL SCOTTISH

厳選されたインド産アッサムと標高1,200メートル以上の高地で栽培され、セイロンティー茶葉の高級品に区分され、爽やかな渋みと繊細な香りが特徴のハイグロウンセイロンを贅沢に使用した、BRODIES独自のロイヤルブレンドです。

フルーティーで芳醇な香りとまろやかなコクの絶妙なバランスは見事です。ただ、少量でかなり濃く出るリーフティーなのでお湯を入れて茶葉がジャンピングしたらすぐにいれる、というくらいのスピード感を持って淹れないと渋みが強く出すぎてしまいます。もっとも「その渋みが良い」という好みの方もいるので自分にとっての「ちょうど良い」を探す楽しみもある紅茶です。

ROYAL SCOTTISH

Earl Grey

BRODIESのEarl Greyは、世界各地から選び抜かれた高品質なAssamとケニアの紅茶をベースに、芳醇なベルガモットとラベンダーのエッセンシャルオイルを加えた紅茶です。

非常に香りが高く、美味しいです。色々なTea Brandの中でも香りが強い方だと思います。沸騰したお湯を入れて茶葉をジャンピングさせ、3~5分ほど待ってからティーポットに移します。どの程度の濃さが良いかは好みが分かれるので、これもまた、自分にとっての「ちょうど良い」を探してみると良いと思います。

BRODIES Earl Grey

参考サイト

Massimo Zanetti Beverage Group