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Whittard of Chelseaの歴史
1886年すべての始まり
Whittard of Chelsea (ウィッタード・オブ・チェルシー)は1886年にロンドンの中心部、Fleet Street (フリートストリート)に創業された老舗ティーブランドです。 創業者は当時25歳のWalter Whittard(ウォルター・ウィッタード)です。 「最高のものを仕入れる」という経営哲学のもと、最高品質の紅茶やコーヒーを取り扱い、支持を集めていきました。

1941年Chelseaに移転
1940年12月下旬の「第二次ロンドン大火」でロンドンの店も倉庫も木っ端みじんになってしまったので、1941年にChelsea(チェルシー)のFulham Road (ハルフムロード)に移転しました。1973年までは彼の家族による家族経営でした。
1996年にalternative investment market(オルタナティブ・インベストメント・マーケット/代替投資市場、オルタナティブ投資市場とも)に上場し、急速に拡大し、約120の店舗といくつかのティールームのチェーン店を築き上げました。
2000年代買収
しかしインターネット事業進出に失敗し多額の損失をし、2001年頃にインターネット事業から撤退しました。更に財政難は続き、2005年にアイスランドの投資会社であるBaugur Group (バウガーグループ)に買収されました。
2008年のアイスランドの金融危機でバウガーが倒産し、Whittardも破産しました。同社はイギリスのEpic Private Equity (エピック・プライベート・エクイティ)に買収され、50以上の店舗が閉鎖され、会社は再編されました。2016年の段階でイギリスに50以上の店舗を持ち、台湾に1店舗持っています。

家にあるWhittard
今、家にあるのはAlice in Wonderland Mini Caddyシリーズとクリスマスティーとフレーバーティーです。
English Rose Tea
イギリスのカントリーガーデンをイメージして作られたという、ブラックティーとピンクのバラのブレンドです。バラのつぼみも丸ごと入っている贅沢な紅茶です。
ローズの香りがかなり強いですが、穏やかで親しみやすい香りです。フランスのフレーバーティー等によくある、香料で香りを強くつけて香水のように香りが強調されたものは嫌いなのですが、この紅茶はやわらかな香り。花に少し近づいた時や、風に乗って控えめに漂ってくる香りの雰囲気と言えばイメージしやすいでしょうか?かなりローズティーに近い紅茶です。
くまはストレートで頂きます。冷めても美味しいのですが、だからといってEarl Greyのようにアイスティーにしておいしいかと言われたら大いに疑問です。


Earl Grey Tea
紅茶、オレンジの皮、ベルガモット香料、ヤグルマギクの花びらが混ざり合ったブレンドです。比率は別としてTwiningsのLady Greyに近い紅茶です。
実際に飲んでみるとベルガモットの香りがとても弱い感じがしました。そのかわりオレンジピールの香りと味がめだつ感じがしました。品ある酸味があって、味のバランスは良いと思います。また渋みがあまり(ほとんど?)ないので紅茶の渋みが苦手という人には向いていると思います。
くまはもちろんストレートで頂きますが、ハチミツで甘みを付けたアイスティーとしても美味しかったです。


Christmas Tea
クリスマスブレンドは、なめらかで風味豊かな紅茶葉に、芳醇なクローブ、オレンジの皮、甘いマダガスカル産バニラ、黄色い紅花の花びらをバランスよくブレンドしています。
結構香りが強いので好みが分かれると思います。くまはストレートで最初飲みましたが、ちょっと香りが強すぎて今一つな感じでした。ただミルクを入れるとちょうど良い感じになるので、ミルクティーとして飲む方が正解かもしれないと思いました。


Mango Indica
Mango Indica (マンゴーインディカ)は紅茶にマンゴーの実とひまわりの花をブレンドしたfragrancetea(フレグランスティー)です。残念ながら現在は廃盤になっています。
香りは人工的な感じはなく、フルーツの香りそのままといった感じです。味は厭味でない酸味があります。これはおそらくマンゴー由来のものでしょう。冷めてもあまり渋みが出ないので飲みやすい紅茶だと思います。
ちなみにこの紅茶の代わりに出たのがPassionfruit & Mango Loose Tea (パッションフルーツ&マンゴー)らしいのですが、これはグリーンティーベース、ようは緑茶にマンゴーとパッションフルーツをブレンドして、それに香料を加えたもの、らしいです。欧米人にはウケるのかもしれませんが、何が悲しくて日本人が緑茶に香料を付けたものを飲まなければいけないんだ、という気持ちになります。

