Williamson Tea

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Williamson TeaはケニアのChangoi (チャンゴイ)、Kapchorua (カプチョルア)、Kaimosi (カイモシ)、Tinderet (ティンデレット)などの茶葉の栽培に最適な気候を有した標高1800m以上の高地に広大な自社茶園を保有し、茶葉の栽培から製造、販売まで一貫して手掛けています。

歴史

イギリスのWilliamson Tea (ウィリアムソンティー)の創業は1866年となっています。現在、Williamson TeaはWILLIAMSON FINE TEAS LIMITEDが運営していますが、その持株会社がGeorge Williamson & Coです。そのGeorge Williamson & Coの創業が1866年なので、160年以上の歴史がある、ということになるのです。

1866年にJ.H.Williamson (J.H.ウイリアムソン)というアッサムの茶園経営に携わっていた人物が、R.B.Magor (R.B.マグオー)というカルカッタでGreat Eastern Hotelを経営していた人と出会います。二人は1869年にインドで2年間の共同ビジネスを行う契約を結びました。その後、この契約は更新を続けます。

Richard Boycott Magor and J H Williamson

1898年にJ.H.Williamsonが亡くなり、1904にJ.H.Williamsonの義理の兄弟であるRobert LyellとR.B.Magorが半々でWilliamson Magor & Coを設立しました。そして、その少し前にロンドンでJ.H.Williamsonの兄弟であるGeorgeが設立していたGeorge Williamson & CoがWilliamson Magor & Coの代理店となりました。

R.B.Magorは1933年に亡くなりましたが、彼らの契約はその孫の世代まで続きます。R.B.Magorの孫のRichard MagorのリードによってGeorge Williamsonは東アフリカで茶園を経営し始めます。

ついに2001年4月、ロンドンのGeorge Williamson & CompanyとインドのWilliamson Magor & Companyは、互いに分離し、独立して活動することを決定しました。その結果、ロンドンのGeorge Williamson & Companyは、Williamson Magor & Companyの海外パートナーおよび販売代理店ではなくなりました。

Williamson Teaがケニアの紅茶を専門に扱っている理由にはこうした歴史があったのです。そして、インドに残ったWilliamson Magor Groupは、インドで紅茶の上場企業となり、独自の海外販売ネットワークを展開し、日本にも進出しています。George Williamson & Companyも順調に成長しています。

家にあるWilliamson Tea

Duchess Grey

Williamson Teaの独占販売であるDuchess Grey (ダッチスグレイ)は、新鮮な紅茶と特注の柑橘系オイルを組み合わせ、長く香りが続く紅茶です。Kaimosi農園で一芯二葉で丁寧に摘まれた茶葉は、ベルガモットを中心としたWilliamson独自配合のシトラスリキッドをなじませるのに絶妙な強さと特徴を兼ね備えています。

Duchess GreyのDuchessは「伯爵夫人」のことです。なのでDuchess Greyはグレイ伯爵夫人、という意味です。Earl Greyよりフルーティーな香りと深みのある味わいを求める人にとって、Earl Greyに代わる紅茶であるとWilliamson Teaは主張しています。

説明書には2分以上蒸らす、と書いてありますが2分以上待つとちょっと濃すぎるかな、という気もしました。軽い酸味があって、Earl Greyを感じさせる香り(ベルガモットを使っているからある意味当然)がします。水色はかなり赤みが強いです。しばらく飲んでいると渋みというか苦みというか、ともかくそういう感じの味が感じられます。軟水に向いている紅茶なので、日本の水道水で美味しく淹れられます。

くまはストレートで頂くか、ちょっとハチミツを入れて頂きますが、人によってはミルクを入れても美味しいらしいです。ただし、くまはベルガモットの香りとミルクの臭みが合わさるのが我慢できないので、ミルクティーにはしません。もちろん、アイスティーにしても美味しいです。色が濃いので、アイスティーにし多時に氷が解けて多少薄まってもあまり気になりません。

Duchess Grey
Williamson Duchess Grey leaves

Traditional Afternoon

ケニアのKapchorua茶園で栽培された、風味豊かな紅茶です。Traditional Afternoon (トラディショナル アフタヌーン)は、Kapchoruaの高い尾根で栽培され、一芯二葉で丁寧に摘まれた茶葉による風味豊かな紅茶ブレンドです。High Grown Tea (ハイグロウンティー/標高1,300m(4,000フィート)以上の高地で栽培されたセイロン紅茶の高級品)ならではのしっかりとしたボディとさわやかな香り、深みのある赤い水色が特徴です。グレードはFOP (Flowery Orange Pekoe)だと思います。

ハイグロウンティーならではのしっかりとしたボディとさわやかな香り、淹れた時の美しい深みのある赤い水色が特徴です。他とあえて比べるならばAhmad TeaのAfternoon teaより苦みが強めに出やすい感じがしますので、苦みが苦手な方は蒸らし時間を調節した方が良いと思います。

ただ、そんなにボディと香りが極端に強いわけではないのでミルクを多めに入れると負けてしまうと思います。くまはストレートで頂くのでそんなに気にしたことがありませんが、逆に「これでロイヤルミルクティーを作りますか?」と問われたら即座にノーと答えると思います。なので、ミルクティーにする場合は少量を入れて楽しむくらいがちょうど良いと思います。

Traditional Afternoon
Williamson Traditional Afternoon leaves