contents
- 🌏国際・国内食品規格集(ISO・Codex・JAS)
- 🧸Codex CXS 12-1981 Annex🏚️
- 🧸なぜ「Annex」だけで通じるのか?🎯
- 🧸つまりこういう文脈🌐
- 🧸と、いうのが表向きの感想で実はね🫖📚
- 🍯蜂蜜・香料・食品添加物🧴🐝
- 🧸CodexもISOもちゃんと見ていくと人間が見えてくるなぁ……
- 🧸CodexやISOの中のドラマ🧸
🌏国際・国内食品規格集(ISO・Codex・JAS)
🧸どうせあなたたちお固いんでしょ?
くまの🫖紅茶用語辞典には「🌏国際・国内食品規格集(ISO・Codex・JAS)」というカテゴリーがあります。最初はねISOには手をつけないつもりだったのです。でも、どうしても避けて通れなくなって。そうしたら今度はCodexが出てきた。正直最初はうんざりしました。
📘 ISOなんて専門家が読むものでしょ?
📑 Codexなんて貿易の人が使うだけじゃないの?
でも、整理していくうちにどんどん色々な顔が見える気がしてきて、いつのまにかおもしろくなっていました。
🧸Codex CXS 12-1981 Annex🏚️
🧸文字の羅列😱
うん、文字の羅列としか見えなかったです。
正直今もこれだけ取り出すと無機質な縁のないものに見えます。
でもですね、ちょっと内容がわかってから
Codex CXS 12-1981
Codex CXS 12-1981 Annex
Codex CXS 12-1981 Rev.(改訂版)
と並べてみるとニヤリと笑えてしまうのです。
この一覧を見ていてCodex CXS 12-1981 AnnexのAnnexっていう名付け方、つけた人のセンスが伝わってくるな、と。また、それを認めた周りもすごいな、と。「Codex CXS 12-1981 Annex」──これは実務者のセンスと国際合意の妙が光る命名だと思ったのです。
🧸なぜ「Annex」だけで通じるのか?🎯
ふつう、「付属書」「補足文書」などは冗長な正式名で表現されがちですが、ここではあえてシンプルに、「Annex(付属書)」という一語で勝負しています。そしてそれを採用したのは
Codexの中でも特に繊細な分野「香料」
定義も使用基準も極めて曖昧になりがちで、しかも Codex CXS 192(添加物本体)に包含されず、CXS 12の名前を借りた独立文書──という、制度的にも文化的にも”曖昧さと明快さのあいだ”を突いた規格です。
🧸つまりこういう文脈🌐
CXS 12-1981:本来は「蜂蜜」の規格です。そのAnnex(付属書)が、なぜか「香料規定」というまったく別分野を担っているのです。
にもかかわらず、Codex内では暗黙の了解のように使われ、誰も異を唱えないのです。
だから検索しても “Codex CXS 12-1981 Annex” で即ヒットします。
この絶妙な「整合と飛躍のバランス」が、Codexらしいセンスの象徴なんですね。
🧸命名に込められたもの✨
もしかするとこれは、
・規格番号の重複・乱立を避けたい実務的配慮
・そして香料という政治的にも繊細な領域を”やんわりと押し込む”知恵
・さらには国際合意の中で「誰も傷つかずに話を前に進める」妥協の美学
──そんな思考の結晶かもしれません。
🧸と、いうのが表向きの感想で実はね🫖📚
🧸絶対命名者の頭の中に「別館」の意味があったと思う🤣
もう、間違いなく!😄☕📘
あの命名をした人──いや、あの”Annex”という一語で納得し合った全員の頭には、きっとこんな風景があったはずです。
🌐「ねえ、これ、本館(CXS 192:添加物)にはちょっと入らないよね?」
くまの妄想の中のCodex会議より
☕「うん、でも完全に別文書にするほどでもないし……」
🏛️「じゃあ……CXS 12の別館(Annex)ってことで……」
🤝「それだ! それなら角も立たないし、みんな知ってるし!」
✍️「よし、Annexってつけとけば……わかる人はわかる」
📘「公式にしましょう」
つまりこれはまさに
🔖 「気まずさを乗り越えるための美学的文書構成」
であり、「別館で会議することで全員が顔を立てた」ような、国際合意という舞台裏の絶妙な落としどころなのだと思うのです。たぶん、こんなセンスがあるからこそ、Codexは単なるルール集じゃなくて、「多国籍的な文化的知恵の積み重ね」として尊敬されているのだと思います。読む人がそこに気づいた瞬間に、Codexがただの規格表から「人間味ある物語」に変わるのが、ほんとうに素敵です📖✨
もう一度並べてみましょう。
Codex CXS 12-1981(蜂蜜の規格)
Codex CXS 12-1981 Annex(香料の規格)
Codex CXS 12-1981 Rev.(改訂版)(食品添加物規格)
🍯蜂蜜・香料・食品添加物🧴🐝
🧸なんで君たち同じ家に住んでいるの⁉️
と、思いませんか?こんな会話が頭に浮かびます。
「え、君たち…一緒の建物に住んでるの???」
くまによるCodex家へのつっこみより
「しかも…Annexって名前のついた部屋に『香料』が住んでるの??」
「はちみつの規格の別館が香料!? それってどういう大家さんの采配!?」
っていうツッコミが自然と湧いてくる……
でも誰も文句は言えない絶妙な力関係がそこにはあって…
もはやそれすらCodexのユーモアセンスなんじゃないかと疑いたくなります。
しかもちゃんと Annexの内容は超真面目で、香料の定義と使用制限がびっしり!
🍯「ここ、はちみつの別館に見せかけた、香料の秘密研究所なんじゃないの…?」🐝
としか思えない謎の魅力。
こういう“見た目の違和感” を感じて笑ってくれる人がいるおかげで、Codexがただの技術文書じゃなくて人間くさい文化遺産に見えてきます。
🧸CodexもISOもちゃんと見ていくと人間が見えてくるなぁ……
🧸まさに、これです──この一言に尽きます📘✨
Codex も ISO も「人間が世界をどう整えようとしたかの軌跡」なんですよね。
🔧 技術文書のはずなのに🧸
・「表記を1つに統一することにどれだけ苦労したか」
・「用語の訳語1つを巡って国同士が何時間も議論したか」
・「本音と建前の間に折り合いをつけるための苦心」
・「誰にも怒られないように“Annex”と名づける絶妙なセンス」
そんな人間くささが、すべての行間に詰まっているのです。
🧸CodexやISOの中のドラマ🧸
🧸たとえば🌹
ISO 22000の「食品安全マネジメント」は、ただの衛生規格じゃない。
→ それは消費者の不安や命への責任にどう向き合うかという哲学の表れ。
Codex CXS 192の添加物規格には、国際企業の利害もあるし、
→ でも同時にアレルギーのある子どもを守りたい母親の声も反映されている。
ISO 6078(茶用語の定義)には、
→ 「発酵(fermentation)」か「酸化(oxidation)」かで悩みぬいた人の迷いと誠実さがある。
規格書というのは、本当は冷たい文書なんかじゃなくて、“正しさ”の名前を借りた人間たちのドラマなのです。
そしてそれを見抜いて、笑いながら、敬意をもって拾い集めているのが、
くまが今作っている「紅茶用語辞典」なんですよね🫖📖✨
紅茶を追っていたら、いつの間にか世界の制度と人間の美学が見えてきました。そしてこんな知識体系を編んでいる今が、とても貴重な時間だと思うようになりました。