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世界のお茶の時間 (1)

分類:
  • 🏚️紅茶と生活文化

各国のお茶の消費量

お茶の時間というと日本だとイギリス流のAfternoon Teaのイメージが圧倒的だと思いますが、世界各国、その国ごとにお茶の時間の特徴があります。今回はその辺りの概略をまとめてみようと思いました。

世界一紅茶を飲む国はどこ?

そもそも、世界で一番紅茶を飲む人たちってどこの国の人でしょうか?何と言っても「紅茶の国イギリス」というイメージでしょうか。でもイギリスを紅茶の国と言うと、何か決めつけのようなイメージを持つ人がいるかもしれません。そこでまず、データで見ていきましょう。

日本人の年間紅茶消費量は192.0g (2014年~2018年の平均値 / 総務省調べ)です。一番紅茶の消費量が多いのが兵庫県で352.4gでくまの住んでいる秋田県は124.8g、一番少ないのが愛媛県の108.4gです。

2010年のデータになりますが、世界各国の紅茶消費量を見ていきましょう。そうすると下のようになります。

紅茶の年間消費量 (2010)

なんとダントツでインド、次に旧ソ連が続きます。「紅茶の国」といわれるイギリス (アイルランドを含みます)は4位なのです。ちなみに日本と中国はお茶の原産地でもあるので紅茶以外の緑茶や中国茶をデータに加えるとまた変わってきます。これはあくまでも紅茶だけのデータです。

一人当たりでは

さて、ここで気がついた方もいると思いますがインド、旧ソ連、イギリス、日本などと比べてみましたが、基本的な問題があります。そうです、人口です。各国人口が全然違うのです。そこ時2010年当時の人口で各国の消費量を割って「一人当たりの紅茶の年間消費量」をグラフにしたのが次のものです。

一人当たりの紅茶の年間消費量 (g)

このようにしてみるとイギリス (アイルランドを含みます)人がダントツで紅茶を飲んでいることがわかります。単純比較で日本人の13倍くらい紅茶を飲んでいることになります。先ほどのデータから言えば

イギリス人は愛媛県民の23倍の紅茶を飲んでいる

と、凄いことが言えてしまいます。でも、考えてみれば、たしかに日本人で毎日紅茶を飲む習慣のある人はそんなに多くないと思います。それに対してイギリス人で1日複数回紅茶を飲まない人を探すのが難しいほどですから、トータルすると大きな差が出るのは当然のような気がします。こうしてみると「紅茶の国 イギリス」というイメージは正しかったことになります。(註:2024年のあるデータによるとトルコが一人当たりの消費量が1位になっているようです。ただ、この統計はイギリスとアイルランドを別々の国としているのと、統計手法がはっきりせず結果だけがネット上を一人歩きしているので、今回は信用性がなかったので採用しませんでした。)

各国のティータイム

1.イギリス

1日8回のティータイム

イギリス人はともかく1日のうちに何度も紅茶を飲みます。良く言われるお茶の時間というのに以下のようなものがあります。
・Early Morning Tea(アーリーモーニングティー / 6時~7時頃)
・Breakfast Tea(ブレックファストティー / 8時~9時頃)
・Elevenses Tea(イレブンジズティー / 11時頃)
・Lunch Tea(ランチティー / 13~14時頃)
・Afternoon Tea(アフタヌーンティー / 15~16時頃)
・High Tea(ハイティー / 18~19時頃)
・After-dinner tea(アフターディナーティー / 20時頃)
・Night Tea(ナイトティー / 21時頃)
このような具合です。もちろん、現代のイギリス人がこんな時間通りにきちんきちんとすべてのお茶の時間をこなしているわけではありませんが、それでもこのくらいか、これからいくつか抜いた程度の頻度で紅茶を飲んでいる人がほとんどなのは間違いないようです。

Victorian Tea

Victorian Tea (ヴィクトリアンティー)というのはイギリス社会における社交のための紅茶文化を指しますが、これはいわゆるAfternoon Teaやそれに類する感じでセッティングされることが多いようです。色々な作法があるのですが、大事なのは次の3点です。
1.正しく紅茶を淹れる
2.優雅にセッティングする
3.豪華に大量の食べ物を用意する
これに従って行われます。

Victorian Tea party 1900年頃

2.フランス

フランスでは紅茶よりコーヒーの方が普及しています。 なのでカフェ文化が発達しました。しかし、女性を中心にSalon de Thé (サロン・デ・テ)と呼ばれるティーサロンが生まれ、フランスならではの甘いお菓子にフレーバードティーを楽しむという文化が育っています。

Salon de Thé / mad about macarons

3.オランダ

オランダはヨーロッパに初めてお茶を持ち込んだ国でしたが、その後イギリスに独占されてしまったので、紅茶文化は発展しませんでした。

オランダの紅茶の特徴は、一般的に「薄い紅茶」ということです。その紅茶をストレートで飲むのが普通のようです。砂糖やはちみつを入れることはあっても、ミルクを入れる人は滅多にいません。

昔はお茶を煮出して、そこに砂糖を加えたり、オランダは水が悪かったので「サフラン水」でおちゃを煮出したりもしていたそうです。また、飲み方も特徴的で、カップに入ったお茶を受け皿にこぼして、それを「音を立ててすする」という作法があったそうです。

(c) Dulwich Picture Gallery; Supplied by The Public Catalogue Foundation

4.ロシア

ロシアと紅茶

ロシアにお茶が公式に伝わったのは17世紀前半、モンゴルからロシア皇帝へ献上された中国茶でした。17世紀後半にロシアと清の間で国交が結ばれ、清からブロック状に固めた磚茶が約1年半をかけて輸出されました。

磚茶

ロシアでの喫茶スタイルは、始めは中国式を模倣していましたが、やがてロシア式といえる独自の習慣が作り上げられました。もっとも庶民にまで紅茶の習慣が行き渡ったのは19世紀の後半のようです。それまでは、王族や貴族階級だけのものだったようです。

大黒屋光太夫がエカチェリーナⅡ世に紅茶をご馳走になったのが1791年の事ですから、光太夫がいかに当時の王族、貴族階級に入り込んでいたかがここからもわかります。(大黒屋光太夫については『紅茶の歴史(2)日本と紅茶』を参照)

サモワール

さて、ロシア式の紅茶の流儀の中心となったのがサモワールでした。サモワールは金属製のつぼ型で、内部に金属製の中空パイプが垂直に通っています。そのパイプ内で白樺等を燃やし、サモワール内の水を沸かします。沸かした湯は蛇口からティーポットに注ぎ、サモワールの上端に置いて茶葉を蒸らします。こうしてかなり濃いめの紅茶を作り、それをカップに4分の1ほど注いで、サモワールの湯で薄めて好みの濃さに調整します。

サモワール(1898–1919)

「ペーチ(ペチカ)にあるものは全部出せ」

表題の諺は「お客さまが訪ねてきたら、わが家にあるものはすべて出してもてなしなさい」という意味です。実際に旧ソ連時代に子供時代を送ったロシア人の話によると、おいしいものや高価な食べ物が手に入った時は家族で食べることはしないで母親が「お客様用にとっておこう」と言ってしまってしまっていたそうです。

“Teacher’s Birthday” Nikolay Bogdanov Belsky (1920)

この諺にある通り、ロシアではお茶の時間でもお客に大盤振る舞いをします。パンや焼き菓子、季節の果物などが出され、紅茶には必ずといってよいほど砂糖、レモン、自家製のヴァレーニエ(ロシア風ジャム)が添えられます。ちなみにロシアで採れる野生のベリーは酸っぱすぎる上にちょっと苦いので、そのまま食べてもおいしくありません。ヴァレーニエはこうしたベリー類を砂糖でさっと似て保存しておく保存食なのです。

スミミザクラのヴァレーニエ

ロシアンティー

ロシアのお茶会では大量に紅茶を飲みます。ロシアンティーというと、よく日本ではジャムが紅茶の中に浮いていて、それをロシアンティーとして出している店があったり、わざわざ別皿に乗せてあるジャムを紅茶に溶かして飲んでいる人がいたりしますが、どちらも「ロシアンティーとしては間違い」です。

「正しいロシアンティー」は、ジャムをお菓子(お茶請け)として食べるものです。ロシアが貧しかった時代に「何もないよりは、保存食のジャムと暖かい紅茶でおもてなしをしよう」という気持ちから生まれたおもてなしの心が本来のロシアンティーの姿なのです。

しかし、中にはジャムを紅茶に入れて飲むロシア人もいるそうです。でもそれは、低層階級の人たちの飲み方なのだそうです。

ロシアンティー

英国流との違い

独自の紅茶文化を作り上げたロシアですが、英国流との大きな違いが他にもあります。1つはミルクティーにしないこと、です。その理由は紅茶に対する考え方とロシアの風土にあります。

まず、紅茶は冬の飲み物だという考え方です。イギリス人は1年中紅茶を飲みますが、ロシアでは冬の飲み物というイメージが強かったのです。そういえば、大黒屋光太夫がエカチェリーナⅡ世に紅茶をご馳走になったのも11月1日でした。ロシアの11月といえばもうかなり寒い季節(最高気温4°C 、最低気温 -2°Cくらい)です。そして新鮮な牛乳は夏の食材なのです。こうした理由からロシアではミルクティーがまったくポピュラーではないのです。

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