Janat

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Janat(ジャナッツ)という物語

フランス・マルセイユ

19世紀の地中海港町に、ひとりの紅茶商人がいました。彼の名はジャン・ジャナッツ(Jean Janat)。1872年、彼の名を冠した紅茶ブランドが誕生します。それが、今も世界中で愛されている「Janat(ジャナッツ)」です。

当時、ヨーロッパの上流階級を中心に紅茶は贅沢品とされていましたが、ジャン・ジャナッツはそれを「もっと多くの人に届けたい」と考え、アジアや中東へと自ら旅をし、茶葉の選定と直接取引を始めました。現在でもその姿勢は受け継がれ、スリランカなどの茶園と直接契約することで、高品質な茶葉を安定して供給する体制を保っています。


🍃 紅茶とともに文化を運ぶブランド

Janatの魅力は、単にフレーバーの美しさやパッケージの可愛さにとどまりません。このブランドは、「紅茶のある時間を通じて世界とつながる」ことを本気で考え、行動してきたのです。

代表的な取り組みが、「Tea for Two Project」と呼ばれる社会貢献活動です。これは、紅茶の売上の一部を開発途上国の女性教育支援や生活改善に充てるというもので、ただ飲むだけでなく、紅茶が未来をつくる力になっていることを感じさせてくれます。

特に日本では、この活動が積極的に展開されており、Janatの紅茶を手にした人の中には「この紅茶が、どこか遠くの誰かのためになるなんて、ちょっと嬉しい」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。


🐾 黒猫のパッケージに込められた想い

Janatのアイコンとも言える黒猫のシルエット。
これは「幸運を運ぶ猫(Chat Noir)」として、ブランドの守り神のような存在です。

缶やティーバッグにはこの黒猫がちょこんと描かれ、親しみやすく、どこか温もりを感じさせるデザインになっています。日本では百貨店や雑貨店でもよく見かけるようになり、紅茶好きだけでなく、猫好きの心までつかんでいるのかもしれません。


🍑 風味のバリエーションと楽しみ方

Janatの紅茶は、ベーシックなセイロンやアールグレイはもちろんのこと、
バニラやキャラメル、アップル、ローズなど、香り豊かなフレーバーラインも充実しています。その辺はいかにもフランス、という感じでしょう。

手ごろな値段なのに香りの立ち方がよく、日常使いの紅茶としても優秀です。朝の目覚めに、仕事の合間に、友人との語らいに、どんな場面にもふさわしい一杯が見つかるでしょう。


🎁 紅茶と贈り物のちょうどいい関係

かわいらしいパッケージデザインも手伝って、Janatは贈り物としても人気があります。季節限定缶や、鉄道会社・百貨店とのコラボ商品なども展開されており、「ちょっとした気持ち」を伝えるのにぴったりな紅茶です。ギフトとしての使い勝手の良さと、本格的な品質とのバランスが絶妙です。


🐻くまの家にあるJanat

🌕 Golden Moon Chai(ゴールデンムーンチャイ)

Janat Golden Moon Chai
Janat Golden Moon Chai

ブータン王国の大自然にインスパイアされたこのチャイは、満月の夜に酵素や香りが最も活性化された瞬間に収穫されたスパイスを使用しています。ターメリックやカルダモン、クローブなど、スリランカとブータンの香り豊かな素材が混ざり合い、温かくスパイシーなミルクティーに最適なブレンドに仕上がっています。寒い朝やリラックスタイムにぴったりの一杯です。くまはミルクティー系は苦手ですが、好きな人には結構好評です。


Merci(メルシー)

Janat Merci
Janat Merci

その名の通り「ありがとう」を届ける紅茶。バニラとイチゴの甘く華やかな香りが溶けあい、日常にふわりとした幸福感を運びます。一息つきたい午後や、誰かに感謝を伝えたくなるような時間のおともに最適です。
ちなみにくま、この缶結構好きです


Original(オリジナル)

Janat Original
Janat Original

Janatの原点ともいえるブレンドで、クラシックなセイロンティーをベースにローズやシトラスのほのかな香りをまとわせています。シンプルながら奥深く、多くの人が親しめる優しい味わいです。


Peach & Pear(ピーチ&ペアー)

Janat Peach and Pear
Janat Peach and Pear

もぎたての「桃と洋梨」を想わせる、ジューシーで爽やかなフルーツティーです。エナジーチャージしたい朝や、軽やかにリフレッシュしたい昼下がりにぴったりで、ジュースのようにストレートでもアイスでも楽しめます 。くまはこの紅茶をアイスティーにするのが好きです。


Pomme d’Amour(ポム・ダムール)

Janat Pomme d amour
Janat Pomme d amour

フランスの定番スイーツ「タルトタタン」にインスパイアされた紅茶です。ロワール地方のリンゴを炭火で焼き上げ、オーク樽で3日間熟成させた香り深いアップルティー。まるでふんわり甘いデザートを飲むような、ノスタルジックな味わいで、優雅な午後や特別なギフトに最適です。2020年には優秀味覚賞(Superior Taste Award)を受賞するほどの評価を受けています。


Xmas(クリスマス)

Janat Xmas2024
Janat Xmas2024

冬のシーズンに登場する特別な季節フレーバー。シナモンやクローブなどのクリスマススパイスがきいた温かく甘い香りが特徴です。寒い夜にホリデームードを彩る、一杯を楽しむための紅茶です。
くまはこの缶が好きで毎年楽しみにしています。ただ、すぐ売り切れてしまうので、こまめにお店をチェックする必要があります。


Earl Grey(アールグレイ)

Janat Earl Grey
Janat Earl Grey

Janatのアールグレイは、1923年にジャンナッツ創業家によって生まれたオリジナル・レシピをもとに、今なお変わらず厳格に守り継いでいます。スリランカ中央部、ディンブラ高地(1,200〜1,400m)で栽培された茶葉をふんだんに使用し、創業当時の味を90年以上にわたって伝承しているのです。
2021年、Janatのヘリテージ・アールグレイ(50ティーバッグ)がInternational Taste Instituteにて三ツ星評価を獲得しました。これは味と品質の両立が世界的にも認められた証であり、ブランドとしての信頼を象徴しています。


🧸くまのひとこと

Janatといえば、輸入食品のカルディでおなじみの人が多いと思います。そんなに高いわけでもない、むしろリーフティーとしては安い部類に入るJanatの紅茶ですが、意外と、と言ったら失礼ですが、茶葉はしっかりしたものが多いと思います。価格帯がちょっと違いますがある意味、Goldentipsと張り合えるコストパフォーマンスの良さがあると思います。