bold(🔸その等級としては通常よりも大きなサイズの茶葉)

🗂️ Term: bold
🏷️ 一般日本語訳: しっかりした/力強い
🔸ISO準拠訳:その等級としては通常よりも大きなサイズの茶葉
📘 定義: 茶葉の大きさについての言葉。
📚 分類: テイスティング表現(tasting-term)
📖 登場規格: ISO 6078:1982(語彙掲載あり)


📝 定義(Definition)

bold という語は、紅茶の評価や記述においては「その等級としては通常よりも大きなサイズの茶葉」という意味です。


📚 説明・背景(Explanation / Background)

一般的には「しっかりとした」や「力強い」という意味で、文字の太字を「bold体」と呼ぶのでなじみのある人も多いと思います。

しかしISO 6078では「bold」を、はっきりとした特性を示す語として収録しています。この語は紅茶文脈では定義でも述べたように「その等級としては通常よりも大きなサイズの茶葉」という「茶葉の大きさ」を表す言葉として使われます。


💡注意

実務では特に「flavour(風味)」や「liquor(水色/抽出液)」と結びついて、

  • bold flavour(力強い風味)
  • bold liquor(濃くはっきりした水色)

などの表現で用いられることがありますが、これは紅茶用語というよりは「通常のboldの意味」で使われていると理解するべきです。


🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)

属性内容
対象範囲茶葉
使用頻度高(業界標準用語)
備考ISOでは他語との対比的使用も示唆される事あり

🫖紅茶文脈での使い方(英和例文)

英文: This broken tea is unusually bold for a BOP grade.

和訳: このブロークンティーは、BOPグレードとしては異例の大粒である。

英文: The leaf is bold, showing a consistent, well-rolled appearance.

和訳: 茶葉はしっかりとした大きさで、均一に丁寧に揉まれていることがうかがえる。

英文: A bold fannings tea like this is ideal for strong liquors.

和訳: このように粒が大きめのファニングスティーは、濃い抽出液に適している。


🧸 くまの一言

boldは一般的にもよく使う言葉なのですが、紅茶文脈では「茶葉の大きさ」を表す言葉に限定されます。くまも最初は「普通の意味」でとらえていたので「太い茶葉??」と思っていました。この『紅茶ことば辞典』を作り始めたころは、以下のような例文を用意してしまっていたほどでした。

英文: The tea has a <strong>bold character</strong>, with a deep amber color and strong aroma.

和訳: その紅茶は<strong>しっかりした個性</strong>を持ち、深い琥珀色と強い香りが特徴である。

英文: We prefer a <strong>bold liquor</strong> for breakfast blends.

和訳: 朝食ブレンドには、<strong>はっきりとした水色</strong>の紅茶が好まれる。