increment(段階的な増加)
🏷️ 日本語訳: 段階的な増加(だんかいてきな ぞうか)
📘 定義: 一定の刻みで増加する変化を指す。温度・香味・時間などの評価で用いられます。
📚 分類: 評価・測定(evaluation)
📖 登場規格: ISO 3103(抽出温度や評価試験の文脈において)で増加していくこと。特に温度、抽出時間、香味変化などの評価に用いられます。
📝 定義(Definition)
incrementとは、温度や香味、抽出時間などの変化を一定の間隔で刻んで増やすことを指す。変化の量や影響を段階ごとに評価するために使われる技術用語です。
📚 説明・背景(Explanation)
- この語はISOや学術文書などで頻繁に登場し、「10℃ごとのincrement」「香味のincrement」などの形で使われます。
- 連続的な変化ではなく、「きざみを入れて評価する」ことに重点がある言葉なので注意が必要です。
- 紅茶の抽出条件(温度・時間など)を段階的に変えてテイスティングする際に用いられます。
🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)
incremental change
= 段階的変化flavor increment
= 香味の増加幅5℃ increment
s = 5℃ごとの刻み- incremental evaluation = 段階的な評価法
- bitterness increment = 渋みの増加傾向
🧸くまの注意❣️
- increment は可算名詞なので、「5℃ごとに複数回、刻む」なら複数形 increments が適切です。
- 単数形 increment は「1回の増加」 「1段階」の意味になります。
🐻例文比較
- We tested at 5°C increments.
(5℃ごとの刻み(段階的に複数回)で試験を行った) - Each increment was 5°C.
(各段階の増加幅は5℃だった(=1回分を強調))
🫖 紅茶文脈での使い方(英和例文)
【基本例文】
- The bitterness increased with each time increment.
(時間の刻みごとに渋みが増していった。) - We tested at 5°C increments from 60°C to 90°C.
( 60℃から90℃まで、5℃刻みで試験を行った。)
【応用例文】
- We observed a flavor increment after oxidation.
( 酸化後、風味が段階的に強まった。) - The test was conducted in 5°C increments.
( 試験は5℃刻みで実施された。)
🧸 くまの一言
incrementは “ちょっとずつ変わっていく” ではないし、あらかじめ決まっている段階とも違います。いうならば “きざんで変えてみる” ことです。感覚の観察に必要な “見えない定規” みたいなものなのです。
類義語では「degree(温度・角度・程度)」や「step(手順)」と混同しやすいですが、incrementは “いつの間にか変わっている” のではなく、“あ、今変わったな” と気づけるような変化を指します。