blister(🔸初期乾燥中の急速な水分除去により生じた葉の水疱状ふくらみ)
🗂️ Term: blister
🏷️ 日本語訳: ブリスター(泡)
🔸ISO準拠訳:初期乾燥中の急速な水分除去により生じた葉の水疱状ふくらみ。
📘 定義: 製茶工程中に、葉が過熱などにより膨れた気泡状の外観を示す現象。
📚 分類: 茶の品質(quality)
📖 登場規格: ISO 6078:1982(Tea – Vocabulary)
📝 定義(Definition)
blister
A blistered appearance in tea is characterized by the presence of air or vapor pockets on the surface of the leaf, often formed during over-firing or uneven drying. (森のくま意訳)
「ブリスター」は、製茶工程中の加熱不良や過剰な乾燥などにより、茶葉の表面に小さな膨らみ(泡状の袋)ができる状態を指します。
🔸 ISO定義に基づく解説(パラフレーズ)
本語は、ISO 6078:1982において「茶葉表面に現れる泡状のふくらみ」として定義されており、主に過熱や乾燥不良によって生じる。
📚 説明・背景(Explanation / Background)
- 主に紅茶や緑茶の乾燥工程において発生する。
- 加熱が強すぎる、あるいは均一でないと、茶葉内の水分が急速に蒸発し、葉の表皮の下に小さな気泡ができる。
- 多くの場合、品質の低下と見なされる。
- 一部の工程では偶発的に現れるが、通常は避けるべき現象。
🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)
- 工場の乾燥温度や送風の偏りが原因になる。
- ISO 6078では、品質検査用語として扱われている。
- 外観的に「艶があるが不自然な膨らみ」として現れることがある。
🫖紅茶文脈での使い方(英和例文)
- The sample showed blistering on the leaf surface due to over-firing.
(サンプルには加熱過多によるブリスターが見られた。) - A blistered appearance often suggests faulty drying.
(ブリスター状の外観は乾燥不良を示すことが多い。)
🧸 くまの一言
紅茶の評価では「つや」や「丸み」は歓迎されるけれど、それがブリスター由来なら話は別です。自然な製法か、そうでないかの見極めが問われる場面です。日本の紅茶工場でも乾燥制御は悩ましい課題のようです。
🔗リンク
- ISO 6078:1982 – Black tea — Vocabulary:ISO公式サイト
- ISO 6078:1982「紅茶用語集」日本語ガイド:『紅茶資料室』森のくま要約