Codex MRL(最大残留基準)

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☘️正式名称

Codex MRLの正式名称はCodex Maximum Residue Limitsです。


🔎 基本義

Codex MRLとは、茶葉などの農産物に残留する農薬の最大許容量(上限値)を、国際的に定めた基準値のことです。


🌍 世界基準としての役割

Codex MRLは、各国間の食品貿易における共通の指標として機能します。
特に紅茶産業では、生産国が茶葉を輸出する際の基準クリアの指標となっており、欧州連合(EU)や日本が独自の厳しいMRLを設定していることと比較される場面も多いです。

特にEUは最も厳格なMRL基準を持つ地域のひとつですし、日本も一部の農薬についてはCodexよりはるかに低い値を設定しています。なので、スリランカ・インド・ケニアなどの紅茶生産国にとって大きな輸出障壁となることがあります。


🫖 紅茶との関係

  • 茶葉は乾燥された状態で輸出入されるため、MRLの計算も「乾物換算」で行われます。
  • Codexが定めた基準よりも、日本やEUが設定したMRLの方が厳しいことが圧倒的に多いです。
  • 特にスリランカやインドの農家は、Codex基準ではOKでも、日本市場向けに追加対応が必要な場合がほとんどです。

🧸くまの一言

Codex MRLはあくまで国際取引の「足切りライン」であり、最終的な判断は各国の規制当局(たとえば日本の厚生労働省など)に委ねられています。実際Codex MRLよりEUや日本が独自に定めている基準の方が厳しいです。


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