ISO 14502-1(茶抽出物中のポリフェノール測定)

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📘 定義(Definition)

ISO 14502-1 は、茶の抽出物に含まれる総ポリフェノール含有量を、比色法により定量的に測定するための国際規格です。


📚 説明・背景(Explanation / Background)

  • この規格は茶(green tea, black tea, oolong tea, etc.)やその抽出物(エキス)の機能性や品質を評価する上で重要な手法を提供します。
  • ポリフェノールは抗酸化作用を持つ成分群であり、健康効果への注目が高いことから、含有量の定量評価は科学・商業両面で必要とされています。
  • ISO 14502-1は、ガレート型(ガロカテキン等)を除いた形のカテキン含量を含む総ポリフェノールを評価します。
  • 使用される比色法は、フォリン・チオカルトゥ試薬(Folin-Ciocalteu reagent)による呈色反応を基にし、主に吸光度(765 nm)で測定されます。これは、濃度が高いものほど強く発色する反応を用いて、物質の濃度を測定する方法です。

🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)

属性内容
測定対象緑茶・紅茶・烏龍茶・茶抽出物(粉末・液体)等
測定法比色法(Folin–Ciocalteu法)
単位表記通常は「ガレート酸(GAE)mg / g」または%
主な用途機能性評価、品質比較、健康食品としての分析資料、国際貿易用ラベリング等

🧸 くまの一言

「ポリフェノール〇%」の表記、どの規格で測っているかは案外大事なのです。ISO 14502-1なら比色法、つまり光で成分を見る手法です。抽出条件次第で数値が動くから、統一された方法が必要なのです。


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