贅沢品指定

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贅沢品指定の概要

贅沢品指定とは、大東亜戦争戦時中および戦後の物資統制政策において、生活必需品ではないと見なされた物品に対して、生産・流通・消費を制限または禁止する措置です。紅茶や菓子、化粧品などが贅沢品として指定対象となりました。


制度・背景

1940年代から1950年代初頭にかけて、日本政府は深刻な物資不足と食糧危機に対応するため、物資統制令や物価統制令を根拠として贅沢品指定を行いました。これにより、多くの物品が製造・販売を制限され、「贅沢品」とされたものは国民生活から遠ざかることとなりました。

紅茶は、栄養価や必需性が低いと判断され、「贅沢品」として明確に分類されていたため、国内販売がほぼ停止状態に置かれました。


紅茶との関係

戦後、紅茶は生産こそ続けられていたものの、ほとんどが外貨獲得のための輸出専用品とされ、国内流通は禁止または極めて制限されていました。これにより、紅茶は“見えるが飲めない”贅沢品として、幻の飲料となりました。


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