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📘 概要
EFSA（European Food Safety Authority／欧州食品安全機関）は、EU全体の食品安全リスク評価と科学的助言を担う専門機関です。
2002年、EC 178/2002により設立され、欧州委員会、欧州議会、加盟国、市民への科学的に中立な食品安全情報を提供する役割を担っています。
🧭 EFSAの主な機能と役割
| 機能 | 説明 | 紅茶関連の影響例 |
| リスク評価 | 微生物・化学物質（例：農薬・香料・重金属） | 紅茶中の残留農薬、カドミウム、香料のADI評価など |
| 科学的助言 | 食品添加物・栄養・表示・新食品 | 香料・抗酸化剤の評価、栄養機能表示への関与 |
| データ収集・公開 | EU全域のモニタリング | 食品汚染物質のサーベイ結果などが公開される |
| 独立性の保持 | 評価委員の利益相反管理 | 科学的信頼性の担保として重要 |
🍃 紅茶との接点（代表的なもの）
- 香料のADI評価（JECFAと連携）
→ 紅茶のフレーバリング素材に使用される物質の安全性根拠 - 残留農薬のMRL（最大残留基準）設定
→ 茶葉のEU向け輸出で特に重要（例：クロチアニジン） - 新食品（Novel Foods）に関する意見提出
→ 珍しい製法の紅茶・発酵茶などが対象になることも
🔗 関連制度・機関との関係性
| 関連項目 | 関係性 |
| EC 178/2002（食品安全の一般原則） | EFSA設立の根拠法 |
| Codex CXG 80-2003（リスク分析の原則） | EFSAの運営原則と整合性あり |
| JECFA（FAO/WHO合同食品添加物専門委員会） | 香料・添加物の評価で協働関係 |
| EC 1334/2008（香料規則） | EFSAの評価が技術的根拠に用いられる |
| EU Organic Regulation | 「オーガニック適用可否」の科学的根拠の一部に関与 |
✍️ 注記
EFSAは政治的に中立な科学的知見をEU政策に橋渡しする機関であり、Codexとの接続点に立つ。
紅茶においては、香料・農薬・機能性表示などで密接な関係があり、「輸出リスク分析」の入口となる機関でもある。
📎 併読推奨
- EC Regulation 178/2002（EU食品安全の一般原則）
- Codex CXG 80-2003（リスク分析の原則とガイドライン）
- EC 1334/2008（香料規則）
- JECFA（FAO/WHO合同食品添加物専門委員会）