FSSC 22000(食品安全システム認証22000)

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FSSC 22000(Food Safety System Certification 22000)

読み方:エフエスエスシー・22000
分類:食品安全マネジメントシステムの国際認証スキーム


概要

FSSC 22000(食品安全システム認証22000)は、ISO 22000(食品安全マネジメントシステム)を基盤とし、さらに業種別の前提条件プログラム(PRP)とFSSC独自の追加要求事項を加えた国際的な食品安全認証スキームです。

このスキームは、GFSI(世界食品安全イニシアティブ)に承認された主要な食品安全認証の一つであり、特に国際的な食品製造業・OEM供給・小売向けサプライチェーンなどで広く採用されています。

起源・背景

ISO 22000(2005年制定)を中核に、GFSI(Global Food Safety Initiative)の要件に適合するため、2009年にオランダの食品認証財団(FSSC)によって制度化されました。世界的なサプライチェーンの複雑化と、食品企業の国際的統一認証ニーズの高まりを背景に誕生したものです。

構成要素

FSSC 22000 は主に以下の3つの要素で構成されています。

  1. ISO 22000:食品安全マネジメントシステムの国際規格
  2. PRP(前提条件プログラム):業種ごとの衛生管理や環境条件に関する要求事項
  3. 追加要求事項:トレーサビリティや食品偽装防止など、ISOに含まれない特定要件

特徴

  • GFSI承認スキーム:グローバルな小売業・バイヤーに認められた信頼性の高い認証
  • 国際貿易での信用力:輸出入において「安心・安全」を示す重要な証明
  • サプライチェーン全体をカバー:農業生産、加工、包装、流通など多様な分野が対象

対象分野(例)

  • 食品製造業(一次加工・二次加工)
  • 飼料製造業
  • 包装資材製造業
  • 農業(植物・動物)
  • 輸送および保管業務など

紅茶との関係

紅茶製造・輸出を行う工場が FSSC 22000 を取得していると、欧州やアメリカの小売チェーンや商社への輸出において優位になります。とくに以下の点で評価されます:

  • 工場の衛生管理とリスク管理体制の可視化
  • 食品安全におけるトレーサビリティと継続的改善体制の確保
  • 他の規格(例:ISO 22000、HACCP)との互換性
関連する他の認証と比較
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類似スキームとの対応表

類似スキームとの対応表(参考)
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