GFSI

contents

📘正式名称

Global Food Safety Initiative(グローバル食品安全イニシアチブ)

🏟️概要

GFSI(グローバル食品安全イニシアチブ)とは、食品の安全性を確保するために民間主導で設立された国際的なベンチマーク制度です。2000年に設立され、現在は世界の主要な小売業者、メーカー、認証機関が関わるプラットフォームとなっています。

🎯 設立目的

GFSIの主な目的は、食品安全管理システムの国際的な整合性を高めることです。具体的には、認証制度間のばらつきをなくし、消費者と事業者双方にとって信頼性の高い食品安全保証を提供することにあります。

🌿ベンチマーク制度

GFSIは、自らが認証を行うわけではなく、他の食品安全認証スキーム(FSSC 22000、BRCGS、SQFなど)を評価(ベンチマーク)して承認する役割を担っています。これにより、GFSI承認スキームを取得していれば、グローバルな流通において一定の信頼性を得ることができます。

カテゴリ用語説明
🏛️ GFSI本体GFSI(Global Food Safety Initiative)食品安全認証制度の国際的ベンチマーク団体
🧾 ベンチマーク認証FSSC 22000GFSI承認の食品安全マネジメント認証(ISO 22000ベース)
🔐 ベンチマーク認証BRCGS(旧BRC)英国発の食品・包装などの安全基準
📦 ベンチマーク認証SQF(Safe Quality Food)米国系のGFSI対応食品認証
🗂️ 管理基準ISO 22000食品安全マネジメントシステムの国際規格
🧰 管理基準ISO/TS 22002-1前提条件プログラム(PRP)の詳細規定
🧹 衛生管理PRP(前提条件プログラム)GMP・清掃・衛生など基本条件
🧪 基礎制度HACCP危害分析・重要管理点方式
📋 支援文書Codex CXG 90-2017リスク分析に関するガイドライン
🌏 関連制度GlobalG.A.P農産物生産の国際認証規格
🇯🇵 国内制度JGAP日本のGAP認証制度
🌏 地域制度ASIAGAPアジア地域のGAP認証制度
🏷️ 関連認証有機JAS制度日本における有機農産物の認証制度
GFSIに関連する主要用語一覧(紅茶文脈対応済み)

🔍対象分野と範囲

GFSIのベンチマークスキームは、一次生産(農業)から加工・包装・物流・販売に至るまで、食品サプライチェーン全体をカバーしています。紅茶産業においても、茶葉の生産・加工・出荷の各段階に適用可能なスキームが存在します。

🫖紅茶との関係

紅茶の輸出や大規模取引の場面において、GFSI承認スキームの取得は安全性保証の証明として利用されることがあります。たとえば、FSSC 22000やBRCGSは、紅茶の包装工場や輸出企業が取得している事例があります。

日本国内でも、ISO 22000との互換性のあるFSSC 22000の取得事例が存在し、HACCPと併用して導入されています。

🌏Codex・ISO・HACCPとの関連

GFSIの考え方は、国際連合のFAO/WHOが主導するCodex委員会の食品安全ガイドライン(例:CXG 90-2017)に準拠しています。また、ISO 22000やHACCP(危害分析重要管理点)とも整合性が保たれています。

関連項目(紅茶用語辞典内)