ISO 20715(茶の分類の国際規格)

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正式名称

ISO 20715:2023 “Tea — Classification of tea types”


定義

ISO 20715 は、紅茶・緑茶・ウーロン茶・白茶・黄茶、さらにハーブインフュージョンを含む茶関連飲料の国際的な用語定義をまとめた規格です。


概要

  • Camellia sinensis 由来の茶だけを対象にしています。
  • 6タイプ(黒・緑・白・烏龍・黄・黒茶=dark tea)を定義し、関連する基準書に参照を張っています(例:黒=ISO 3720、緑=ISO 11287、烏龍=ISO 20716、白=ISO/TR 12591 など)。
  • 製造工程の用語の定義をしています。特に「発酵」が古い言葉とされている点などが大事です。

紅茶文脈での意義

  • 茶の製造工程で「発酵」と呼ばれてきた段階は、ISOでは aeration / oxidation(酸化) と定義されます。これは酵素が酸素に触れて進む褐変反応で、紅茶や烏龍の風味形成に関わります。
  • 微生物を伴う“本来の発酵”は piling fermentation / post-fermentation(渥堆・後発酵) と呼び、黒茶(プーアル等)に特有の工程です。

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