テアニン
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概要
テアニン(L-theanine)は、アミノ酸一種(味の素の仲間)の茶特有の遊離アミノ酸で、甘味・うま味に寄与しています。品種・部位・栽培条件で含量は大きく変わり、若芽・被覆栽培で多くなる傾向があります。葉中(乾物)全体の含有としては200〜800mgですが、抽出された紅茶1杯(150–200mL)あたりの含量は5–15mg 程度が目安です(条件により変動)。
・同義/別表記:テアニン(L体が自然界の主)

関連規格/典拠
飲料のアミノ酸組成分析(地域・製法で差)
感覚特性
甘味・コクを与え、渋味(ポリフェノール)とのバランスで味の厚みを作ります。
茶種差
発酵・酸化工程で一部変化しますが、紅茶にも残存しています。軽めの抽出で感じやすいです。
テアニンの含有量
- 紅茶 5–15mg 程度
- 煎茶 8–25mg 程度
- 被覆系(玉露など)20–40mg 程度。※品種・部位・栽培(被覆)・等級・茶量・湯温・時間で大きく変動。
- 抹茶は粉体摂取のためさらに多め(点て方と量による)。
背景
葉内でグルタミン酸+エチルアミンから生合成されます。日照が強いと分解・転流が進むため、遮光(玉露・碾茶など)で高含有になりやすいです。緑茶では一般にテアニンが多いほど高級だとされています。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文: L-theanine contributes sweetness and body in tea infusions.
和訳: L-テアニンは甘味とボディに寄与します。
英文: Shaded leaves tend to retain more theanine, giving a rounder cup.
和訳: 被覆栽培の葉はテアニンが多く、まろやかな味になりがちです。
英文: In black tea, you can still sense theanine in lighter brews.
和訳: <strong data-start="1870" data-end="1876">紅茶</strong>でも、<strong data-start="1879" data-end="1888">軽めの抽出</strong>だとテアニン由来の味が感じられます。