超高温瞬間殺菌法(UHT法)
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概要
UHT法(Ultra high temperature heating method / 超高温瞬間殺菌法)は牛乳の殺菌法です。この殺菌方法は120~150℃で1秒以上5秒以内で加熱殺菌します。この方法で殺菌すると
1.牛乳には本来ない硫化イオウができてしまい、腐った卵のような匂いが作られてそれが「臭い」のです。
2.加熱することで成分が焦げ付き、ネバつきが出てしまいます。
3.タンパク質が熱変性を起し消化吸収が悪くなり、ビタミンなども壊れてしまいます。
4.特に日本人には乳糖不耐症が多いので、せっかく牛乳を摂っても栄養にならないケースが多くなります。
そして冷静に考えると怖いのがこの方法で殺菌した牛乳は
5.この方式で殺菌した後、無菌充填をすると冷蔵の必要がなく、品質保持期限が「常温で最大6か月」の牛乳になるのです。
これどう考えても不自然で「人間の食べるもの」とは思えません。資本主義的には素晴らしい商品だと思いますけどね。そして日本で流通している牛乳の95%がこれです。
🐻くまの一言
科学的根拠を元にした独断と偏見でくまはこんなまずくて怪しいもの飲みたくないし大嫌い、なのです。なので、くまは基本的にミルクティー否定派なのです。ただし、低温殺菌の牛乳が手に入ったときは話が別です。くまもミルクティーを楽しみます。ちなみにイギリスなどのヨーロッパでは低温殺菌牛乳が普通です。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文: UHT (Ultra High Temperature) heats milk to about 135–150 °C for a few seconds, rapidly reducing microbes while keeping the holding time minimal.
和訳: UHT(超高温瞬間殺菌)は約135~150℃で数秒加熱し、保持時間を最小にしつつ微生物を急速に低減させます。
英文: Compared with HTST (≈72 °C for 15 s), UHT trades a slightly more cooked note for longer keeping quality and very consistent supply.
和訳: HTST(約72℃・15秒)に比べ、UHTは保存性の向上と供給の安定を得る代わりに、加熱感がやや出やすい傾向があります。
英文: UHT can form sulfur volatiles—e.g., hydrogen sulfide from heat-degraded sulfur amino acids—not present at appreciable levels in raw milk, yielding a faint ‘cooked/eggy’ note.
和訳: UHTでは、硫黄含有アミノ酸の熱分解により硫化水素などの硫黄系揮発成分が生乳には通常ほとんどないレベルで生成し、茹で卵様の加熱臭が出ることがあります。
🔗リンク
低温殺菌牛乳
英国王立化学会による『完璧な一杯の紅茶の淹れ方』(1)
英国王立化学会による『完璧な一杯の紅茶の淹れ方』(2)