UNKTAD(アンクタッド)
概要
UNCTAD(United Nations Conference on Trade and Development / 国際連合貿易開発会議)は、1964年に発展途上国が開催し、南北問題を討議する常設機関となりました。紅茶を「飲み物」としてではなく、「発展途上国を支える重要な輸出産業」として扱っている国際機関です。
紅茶とUNCTAD
紅茶文脈的には、UNCTAD は紅茶そのものの味や製法を扱う組織ではなく、
- 紅茶がどの国の経済を支えているか
- 小規模農家がどれくらい重要か
- 女性労働者がどのような役割を担っているか
- 茶園労働や賃金にどのような問題があるか
- 気候変動や持続可能性が茶産業にどう影響するか
を考える際に重要な存在です。
現在、世界の紅茶産業には約1300万人が関わっており、そのうち約900万人は小規模農家です。小規模農家は世界の紅茶生産量の約60%を担っており、中国、インド、ケニア、スリランカなどでは紅茶産業の中心になっています。
女性とUNCTAD
また、紅茶産業は女性労働への依存が非常に大きい産業でもあります。インドでは小規模茶農家の最大半数が女性であり、茶摘みなどの現場では女性が多数を占めています。しかし一方で、低賃金、指導的立場への昇進の少なさ、差別、性的被害、母性保護の不足など、多くの課題も残されています。UNCTAD は、女性を「労働者」「農家」「消費者」として捉え、それぞれの立場で貿易がどのような影響を与えるかを分析しています。
持続可能性とUNCTAD
さらに、UNCTAD は、紅茶のような農産物について、単に輸出量を増やすだけではなく、「持続可能性基準」を満たすことが重要だと考えています。たとえば、適正な賃金、労働環境、環境保全、責任ある調達などを重視する認証制度やフェアトレードの考え方は、紅茶産業にも強く関わっています。
気候変動とUNCTAD
近年では、気候変動も大きな問題になっています。紅茶は気候条件に左右されやすく、気温上昇や降雨パターンの変化は、生産量や品質に直接影響します。特に女性や小規模農家は影響を受けやすく、国際機関は「気候変動への適応」と「農家の生活維持」を両立させる必要があるとしています。
紅茶とUNCTADAD
UNCTAD は「紅茶を通して世界を見るための入口」として見ると面白いと思います。紅茶は単なる嗜好品ではなく、多くの発展途上国の暮らし、女性労働、小規模農家、植民地の歴史、そして持続可能性の問題と深く結びついているからです。