ヨークシャープディング(Yorkshire pudding)

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概要
ヨークシャープディングは、卵・小麦粉・牛乳(または水)を混ぜた生地をオーブンで焼き上げる料理です。名前に「プディング」とあるものの、甘いデザートではなく、イギリスでは主に肉料理の付け合わせとして親しまれています。
食べ方と位置づけ
付け合わせ料理として
サンデーローストの必須要素です。特にローストビーフとの組み合わせは伝統的で、グレービーをたっぷり吸わせて食べるのが定番です。
前菜として
大きめに焼いたものにオニオングレービーをかけて提供することもあります。
メインとしての応用
カップ状に焼いたものに「バンガーズ&マッシュ」やシチューを詰め、独立した料理として楽しむことも可能。
歴史的背景
起源は18世紀の北イングランド(ヨークシャー地方)です。肉を焼く際に滴り落ちる脂を受けて焼き上げたのが始まりといわれています。
「安価な材料でお腹を満たす」ことが目的でもあり、当初はロースト肉を食べる前に提供される前菜として普及しました。
解説
名前の誤解
「プディング」という言葉は、イギリスでは「デザート」に限らず「蒸し物・焼き物料理」一般を指すことがあるため、ヨークシャープディングも甘いお菓子ではありません。
地域アイデンティティ
ヨークシャー地方では特に誇りを持って語られる料理で、「ヨークシャープディングなしのサンデーローストは未完成」とまで言われます。
現代のアレンジ
冷凍やインスタントの市販品も広く出回り、手軽に家庭で楽しめるようになっています。
紅茶との関係
直接的には「紅茶のお供」というよりも、サンデーロースト→紅茶とケーキで締める流れの中で位置づけられる料理です。とはいえ、紅茶と合わせても違和感のない軽さを持っています。
🧸くまの一言
くまはまだ本場のヨークシャープディングを食べたことがありません。本場どころかどれも食べたことがないのです。名前は甘いデザートのようですが、実際には肉料理の付け合わせで、いつかサンデーローストとともに味わってみたいと考えています。