Tea bag

Tea bag (ティーバッグ)はナイロンなどの合成繊維などから作られた布や不織布袋に紅茶の茶葉を入れて、お湯の中に入れるだけで紅茶ができるようにしたものです。四角、ピラミッド型などがあります。

Tea bagは1904(1908とも)年にアメリカニューヨークの紅茶とコーヒーの貿易商Thomas Sullivan(トーマス・サリヴァン)によって偶然に発明されたというのが定説です。彼が茶葉のサンプルを小さな絹袋に入れて、顧客に配ったところ、顧客がそのままお湯に入れて紅茶を作ったという話をたくさん聞き、いわゆるTea bagを作りました。彼のTea bagはガーゼを二枚重ねて袋状に縫い合わせて、そこに茶を詰めて口を閉じたもので、非常に流行しました。それがイギリスに伝わり、Tetley (ティトリー社)が本格的に導入し、瞬く間に全英に広がり今に至っています。

最近では合成繊維などから紅茶の中に流出するナノプラスチックの問題や環境への負荷からヨーロッパを中心に生分解性の植物由来の繊維製に切り換えられつつありますが、日本ではコストの問題で一部を除いて従来のナノプラスチック放出型のTea bagが普通に流通しています。その意味で日本は後進国だといえるでしょう。

tea bag
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